[シネママニエラ]男性アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が、主演映画『暗殺教室~卒業編~』の完成報告会見に出席し、地球・人類の運命を賭した生徒たちの暗殺の結末と卒業、殺せんせーに隠された謎が明かされると語った。会見には、山田をはじめ嵐の二宮和也、桐谷美玲、菅田将暉、山本舞香、成宮寛貴、椎名桔平、知英、それに原作者の松井優征、羽住英一郎監督も登壇。
漫画と映画を連動させて終わりを迎える『暗殺教室』シリーズ
映画『暗殺教室~卒業編~』は、映画『暗殺教室』の続編。椚ヶ丘中学校3年E組の生徒たちは地球を救うため、3年E組担任でありマッハ20の超速度で動き回る謎のタコ型超生物(通称・殺せんせー)の暗殺を国家より託されている。彼らは卒業までに任務を果たすため、殺せんせー暗殺最終作戦を練る。
原作者の松井は本シリーズの「結末」にただならぬこだわりがあるそうで、「結末はひとつ」だとし「その結末でなければ、この作品で伝えたかったことが物語にこめられない」のだと吐露。そのため実写映画化と連載の「結末の時期を、実際の卒業シーズンに合わせて」と、密かにスケジュール管理も抜かりなく行ったことを明かし、必須ポイントや原作漫画の結末といった資料を映画スタッフに提供したという。これにより、「映画オリジナルエンディング」などに対して不満を抱くといったことはなく、原作ファンの気持ちを裏切らないつくり。
羽住監督も「必ず通らなければならないチェックポイントは外していません。原作ファンが映画を観てどういう気持ちになるのか。未知のところにいく感じ」と原作への敬意とファン心理をくみ取ることに留意していたそうだ。絶大な人気を誇るシリーズだけに、原作者のお墨付きとあれば、安心して鑑賞できる作品に違いない。
そんな羽住監督の思い入れも強いシリーズだけに撮影にも熱がこもった。山田は椚ヶ丘中学校3年E組・潮田渚役。「前作では目立たなかった渚が、本作では男らしく成長しています!」とし、「(菅田が演じる3年E組・赤羽)業とのアクションシーンは見どころのひとつ。すごく魂を込めて撮影したのでいいシーンになってると思う」と強調する。
菅田は「羽住監督のシチュエーション作りがすごい。風は強風、土煙も舞って、まるで台風のよう」と、あの『海猿』シリーズの監督とスタッフが用意した超絶セットを説明。山田も「目の前がよく見えず、その状態でのアクションは中学生らしい戦いになったと思う」と振り返った。
一方の、先生組はというと。元3年E組担任・雪村あぐり役の桐谷は「1日半くらいずっと水に濡れっぱなしで。寝転ぶ姿勢で、上から常に水が降るので、目や鼻や口にも入るし。だんだん水が溜まって呼吸もできなくなって、ちょっとこのままだとヤバいんじゃないかなと」いう体験談も。最強の殺し屋・死神役の二宮も「(同シーンは)俺は裸だったので。結構な衝撃でしたよ」と追随。
こらら俳優陣のボヤきのような体験談を、穏やかな笑顔で聞いていた監督。スタッフとキャストの間に確かな絆が生まれたことの証だと言える。
映画『暗殺教室~卒業編~』(東宝配給)は2016年3月25日[金]より全国東宝系にてロードショー
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