[シネママニエラ]スペインの新鋭カルロス・ベルムト監督による劇場デビュー作『マジカル・ガール』(原題 MAGICAL GIRL )について、ペドロ・アルモドバル監督が「何年かぶりに心を打たれる衝撃的な映画に出会った」などと大絶賛している。日本では来週末に公開。
ぺドロ・アルモドバル監督は「何年かぶりに心を打たれる衝撃的な映画に出会った。監督のカルロス・ベルムトは、深く、予測不可能なツイストによって、すべてのシークエンスで観る者を驚かせる。思いがけなく現れた宝石のような映画『マジカル・ガール』。私はこの映画を猛烈に愛する」と絶賛する本作。
白血病で余命わずかな少女アリシアの父親ルイスは失業中の身でありながら、娘が日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファンであることから、そのユキコのコスチュームを手に入れることを決意する。しかしコスチュームは高額で、金策に走るルイスは……。美談かと思いきやな、展開が待ち受ける。
ちなみに、本編の冒頭には白血病の少女アリシアが踊っているシーンがある。そこで流れている楽曲は歌手・長山洋子16歳のデビュー曲「春はSA-RA SA-RA」!なぜ、スペインの監督がこの曲を選んだのか?とネットでも話題になった。
カルロス・ベルムト監督は、少女アリシアが好きな架空の日本アニメ「魔法少女ユキコ」のテーマ曲として、80-90年代のJ-POPが合うと考え、調べる中で、Youtubeで「春はSA-RA SA-RA」を見つけて「アイドルのきらめきを体現している。これだ!」と思ったそう。長山は「本当にびっくりしました!私のデビュー曲「春はSA-RA SA-RA」が、スペイン映画に使われていると聞いて。文化も違うスペインの監督が、数多ある音楽の中から私の曲を使ってくれたことを、純粋にうれしく思います」とコメントする。
映画『マジカル・ガール』予告編
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映画『マジカル・ガール』(ビターズ・エンド 配給)は2016年3月12日よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
公式サイト http://bitters.co.jp/magicalgirl/
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