映画『レヴェナント:蘇えりし者』レオナルド・ディカプリオ来日会見カバー

<レオナルド・ディカプリオ>映画『レヴェナント:蘇えりし者』は永遠に映画史に残る芸術作品

映画会見/イベントレポート

[シネママニエラ]俳優のレオナルド・ディカプリオが3月23日、アカデミー賞主演男優賞を得た映画『レヴェナント:蘇えりし者』の来日会見に出席し「約2年携わり、本作を半年間プロモーションしてきて今日が締めとなる最後の会見なんだ」と言い、「永遠に映画史に残る芸術作品になった」と同作を雄弁に語った。

映画『レヴェナント:蘇えりし者』レオナルド・ディカプリオ来日会見カバー

本作は19世紀のアメリカを舞台に、熊に襲われ未開の地に取り残された実在したハンター、ヒュー・グラスの壮絶なサバイバル復讐劇。米国アカデミー賞では主演男優賞と監督賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)と撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)の3冠に輝いた。

映画『レヴェナント:蘇えりし者』作品情報・予告編

ディカプリオはオスカー受賞から数週間での緊急来日となった。しかも「主演男優賞を受賞した要因の分析はできませんが、参加した人にとっては特別な作品。約1年に渡り、この世界観にどっぷり漬かった。こういう作品には二度と関われないかもしれないし、自分の人生で重要な1章になりました」と述べ、受賞後の変化は「自分の生活で何が変わったのかはまだ分からない。でも、変わらないことを願っている。これからも夢と理想を追って、映画作りに邁進していきたいからね」と浮かれた言葉は一切なかった。

ちなみに、現在オスカー像は「自宅の居間にある。来客が興味津々でね、そこにあることが本当にうれしい」と素直なコメントも。自身は「グラスたちのようなサバイバルには向かないと思うし、生き延びることは無理だと思う。(もし3品持っていけるなら?)携帯電話、ソーラー発電、防水ライター。(心の癒しとしてオスカー像は持って行かないの?)家に置いておきたい」とほほ笑んだ。

撮影で最もつらかったのは「極寒」。それから「リハーサルに8から9時間/日、そしてマジックアワー(magic light)と言われる1時間ちょっとの間に自然光のみで撮ったもの。まるで舞台で演じているようだった。黒澤明監督の『椿三十郎』や、長回しするタルコフスキー監督の影響も見られるし、永遠に映画史に残る芸術作品になった」と自信たっぷり。

狩猟仲間ジョン・フィッツジェラルド役のトム・ハーディとは『インセプション』に次ぐ共演となったものの楽しいエピソードが生まれなかったほど、撮影は過酷だったそう。「グラスとフィッツジェラルドはコインの裏表のよう。どちらも生き延びるために決断していくため、彼の言動も理解できないものではない」と話す。

ディカプリオは環境活動家としての活動にも熱心で、今後はルイ・シホヨス監督と一緒に環境問題を題材にしたドキュメンタリー映画に取り組んでいるそうで各国を周った、公開は次の大統領選の前に米国で予定している」としっかりPR。

映画のプロモーション来日は10度目。京都好きとして知られるが今回は「一つ、楽しみにしていることがある」と桜の開花時期に来られたのは初めてと笑顔に。やはり“自然”に目を向けていた。

19時よりジャパンプレミアの生中継( https://live.line.me/r/channels/21/upcoming/3073 )あり!

映画『レヴェナント:蘇えりし者』予告編

©2016 Twentieth Century Fox

映画『レヴェナント:蘇えりし者』(20世紀フォックス映画 配給)は2016年4月22日[金]よりTOHOシネマズ日劇ほか全国公開
公式サイト http://www.foxmovies-jp.com/revenant/

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