[シネママニエラ]主演・本田 翼×山本美月を起用し、イヤミス作家・湊かなえの同名著書を映画化する『少女』に、SMAPの稲垣吾郎が出演することが発表され、稲垣がコメントを寄せた。
原作は「死」にまつわるある願望にとらわれた少女2人の衝撃的な夏休みを描く長編ミステリーとなっている。
稲垣は、これまで『告白』や「夜行観覧車」を見ており、湊を「凄く尊敬する作家のお1人」と語るが、その原作作品への出演は初! 稲垣が演じるのは、夏休みに敦子(山本)がボランティア活動をする老人ホームのスタッフ・高雄孝夫(たかおたかお)。苗字と名前が同じ響きという変わったキャラクターで、寡黙で口数が少ない男だ。敦子と共に働くことになるが、他のスタッフと比べても不自然なほどに距離を置きたがる・・・。実は過去、女子高生との間に起こったある【事件】から、家族と離れて暮らすことを余儀なくされた、深いトラウマと傷を持つという難しい役どころ。
「これまで、こういった作風の映画に参加した経験があまりなかったので、自分にとっても新しいチャレンジだと思っています。湊かなえさんの作品は「告白」や「夜行観覧車」等大好きですし、作家としてとても尊敬しています。ですから、今回この作品に参加できて光栄でした。
台本に独特の世界観を感じました。三島監督とは初めてご一緒しますが、強い個性としっかりとしたイマジネーションを感じ、安心して気持ちを委ねさせていただきました。僕が演じた孝夫という役は、一見とっつきにくく、何を考えているかわからない人間。過去にトラウマを抱えている謎多き人物ですから、台本には書いてない彼のバックボーンを監督と一緒に話しながら作り上げました。
まだ作品は完成していませんが、この映画は見る側が「考える」ことが出来る作品だと思います。「こうだ」という説明的な物ではなく見た人が自由な感性で、受け止めることが出来るということは、映画にとってとても大事なことだと思います。主人公たちと同世代の方も、僕らの世代の人にも楽しんでいただけると思います」
映画『少女』あらすじ
心に闇を抱える女子高校生の由紀と敦子は「人が死ぬ瞬間」を見たいという欲望と願望を胸に、別々の夏休みを過ごす。
映画『少女』予告編
映画『少女』(東映配給)は2016年10月8日[土]より全国公開
公式サイト http://www.shoujo.jp/
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本田 翼が演じる桜井由紀は、親友の敦子から見ても、何を考えているのかつかめないところがあるミステリアスな女子高生。家族とともに痴呆症の祖母の介護をしているが、ある一件から祖母によって左手に一生消えない傷を負わされ、祖母に対して憎悪と嫌悪感を抱いている。
山本美月演じる草野敦子は、天真爛漫で少しだけ空気が読めないところがある女の子。過去にいじめられた経験があり、過度の不安症から人の悪意に触れると過呼吸になってしまうことがあるという役どころ。