[シネママニエラ]スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』のワールドプレミア上映が第69回カンヌ国際映画祭にて行われ、ご一行が公式行事に参加した。奇跡の新人ルビー・バーンヒルも愛嬌たっぷりに、会場の視線を惹きつけていた。
本作は、ロアルド・ダール著書をベースに、少女と“やさしい巨人(BFG)”の心温まる友情と奇想天外なファンタジー・アドベンチャー映画。「僕はいつも良いストーリーを追い求めているんだよ。ときには子供達の顔を見てピンとくることもある。僕はまさにこの『BFG』の原作を子供達のために読んであげていたんだ。そのときに子供達の反応でよくわかるんだよ。この物語は子供達の心をしっかりと掴む美しい物語だから、原作の世界をもっと広げられると思ったんだよ」と語るのはスピルバーグ監督。
5月14日(現地時間)、大勢のマスコミに囲まれ熱気立つ『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」ワールドプレミアがついに開催。厳選された400人のカメラマンと50台以上のTVカメラが連なり、取材陣もまた伝統あるドレスコードに身を包んでカンヌの大舞台に華を添え、今作のキャスト陣を待ち受ける。
映画『ブリッジ・オブ・スパイ』にて助演男優賞の受賞が記憶に新しいイギリスの名俳優マーク・ライランス(BFG役)、オーディションで巨匠スピルバーグの目にとまり女優歴わずか2年あまりでスクリーンの主役へと駆け上がった10歳で奇跡の新人と称される女優ルビー・バーンヒル(ソフィー役)をはじめとする出演キャストたちが駆けつけ、カンヌのメイン会場となるPalais des Festivalsの赤い大階段を前に、今作のお披露目を盛大に祝った。
そしてスピルバーグ監督は、「想像の中の世界をストーリーとして語るということをしてみたかったんだ。歴史的な映画を作るとき、歴史の事実を正しく伝えるためにこのような想像力は横におかなければならない。しかし、今回の作品はそういう規制がなく、自由な形で展開できた。若いフィルム・メーカーに戻ったような気持ちになったね。」と34年前にメガホンを取った「E.T.」を思い起こすフレッシュな気持ちで挑んだ作品であると述べた。
「(久しぶりにファンタジー映画を撮ることについて)想像の中の世界をストーリーとして語るということをしてみたかったんだ。歴史的な映画を作るとき、歴史の事実を正しく伝えるためにこのような想像力は横におかなければならない。しかし、今回の作品はそういう規制がなく、自由な形で展開できた。若いフィルム・メーカーに戻ったような気持ちになったね。原作が素晴らしいだけでなく、その原作を友人でもあるメリッサが素晴らしい脚本として書き上げてくれた。自分の夢が実現するなって思ったんだ。素晴らしい形での再会になったね。僕はいつも良いストーリーを追い求めているんだよ。ときには子供達の顔を見てピンとくることもある。僕は7人の子供を育てた父親だけど、僕はまさにこの『BFG』の原作を子供達のために読んであげていたんだ。そのときに子供達の反応がよくわかるんだよ。この物語は子供達の心をしっかりと掴む美しい物語だから原作の世界をもっと広げられるなって思ったんだ」
「今回の映画は初めての大作です。子供のTVショー番組にでたことはありましたが、今回は本当に夢のような経験をしました。今、こうしてカンヌ国際映画祭に来ているなんて、すごい経験だと思います。やったー!って感じ」
映画『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給)は2016年9月17日[土]より全国公開
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