2014年に23年ぶりの新作映画『リアリティのダンス』をが公開し、来日イベントでは85歳とは思えないエネルギッシュな姿を見せ、往年のファンだけでなく若者をも巻き込みブームを呼んだホドロフスキー監督。
本作『エンドレス・ポエトリー』は、『リアリティのダンス』の続編を望む世界中のファン約1万人からクラウド・ファンディングで資金の多くを集めて製作された作品だ。撮影監督はクリストファー・ドイルがつとめている。
映画は前作『リアリティのダンス』のエンディングから始まります。故郷トコピージャから首都サンティアゴへと移り、様々な悩みや葛藤を抱えた青年時代のホドロフスキーが当時チリで出会った詩人、アーティスト、パフォーマーなど、アヴァンギャルドなカルチャー・シーンの人々との交流を、虚実入り交じったマジック・リアリズムの手法で描き、前作同様ホドロフスキーの長男であるブロンティス・ホドロフスキーがホドロフスキーの父親を、青年となったホドロフスキーを、末の息子であるアダン・ホドロフスキーが演じている。
客席から「映画は癒しになり得るのか?」という質問がでると、ホドロフスキー監督は「もちろんイエスだ。この映画は“詩的な物語”ではなく“詩的な行為”そのものなんだ。映画を作る行為、それ自体がサイコマジック・ボム、つまり癒しになるんだ。世の中の全てがお金に置き換えることができる現代において、”詩”とは唯一お金にに置き換えることのできないものだ。だから”詩”こそが唯一の芸術であり、行為そのものであり、生き方なのだ」と話す。
夜の公式上映でにはホドロフスキーをはじめ、ブロンティス・ホドロフスキー、アダン・ホドロフスキー、チリからは母親役のパメラ・フローレス、子どものころのアレハンドロ役のイェレミアス・ハースコヴィッツが揃って劇場に登場、観客からは大きな拍手と声援がおくられた。
映画『エンドレス・ポエトリー』あらすじ
映画『エンドレス・ポエトリー』予告編
©2016 SATORI FILMS, LE SOLEIL FILMS Y LE PACTE
映画『エンドレス・ポエトリー』(アップリンク配給)は2017年11月18日[土]より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク渋谷ほか全国順次公開
映画『エンドレス・ポエトリー』公式サイト
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ホドロフスキー監督『エンドレス・ポエトリー』製作を発表