映画『It's Only The End Of The World(原題)』ご一行がレッドカーペットに、第69回カンヌ国際映画祭の表紙

<グザヴィエ・ドラン>カンヌ国際映画祭グランプリ受賞!「愛し愛されることを唯一求める」

カンヌ国際映画祭 映画会見/イベントレポート

グザヴィエ・ドラン監督、第69回カンヌ国際映画祭フォトコールにて
©Kazuko Wakayama
[シネママニエラ]グザヴィエ・ドラン監督が、映画『It’s Only The End Of The World(英題)』で第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門のグランプリを受賞し、「この作品のエモーションを理解してくれありがとう、とお礼を言いたです」などと喜びを語った。

27歳のドラン監督は、前作『Mommy/マミー』で本映画祭の審査員特別賞受賞、前々作『わたしはロランス』ではある視点部門女優賞を受賞するなど、世界中の映画人から注目を集め、「若き美しき天才」と称されている。

ドラン監督は、授賞式で「この作品のエモーションを理解してくれてありがとう、とお礼を言いたいです」と涙ながらにスピーチ。「個人の感情をほかの誰かと共有することは、簡単なことではありません。僕たちがこの世で求める唯一のことは、愛し、愛されることです。特に僕は、愛されたい欲求が強いのだと思います。自分が成長し、演出を追求するにつれ、理解されることが難しくなったように感じていました。でも、今日、僕は自分がなにものなのか? をようやく理解できました」と喜びを語った。

本作は劇作家ジャン=リュック・ラガルスの戯曲「まさに世界の終わり」を基にしてドランが監督・脚本を兼任。主人公の作家ルイが12年ぶりに帰郷し、自身の余命を家族に告げたことから展開する物語。ギャスパー・ウリエル、マリオン・コティアール、レア・セドゥ、ヴァンサン・カッセル、ナタリー・バイらフランス映画界のベテラン俳優が集結した。

なお、本作は人間性の内面を豊かに描いた作品に与えられるエキュメニカル審査員賞も受賞した。

WOWOWでは『Mommy/マミー』『トム・アット・ザ・ファーム』『エレファント・ソング』の3作品を「特集:美しき天才グザヴィエ・ドラン」として2016年5月30日から6月1日まで放送予定

映画『It’s Only The End Of The World(英題)』(ギャガ配給)は2017年2月11日[土]より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
公式サイト

【グザヴィエ・ドラン関連記事】
映画『Mommy/マミー』(グザヴィエ・ドラン監督作)
映画『トム・アット・ザ・ファーム』(グザヴィエ・ドラン監督作)
映画『エレファント・ソング』(グザヴィエ・ドラン主演作)

2016年05月23日 掲載
2016年11月01日 更新[邦題決定|たかが世界の終わり]

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