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<斎藤工>藤山直美ら映画『団地』大御所のイジリにタジタジ?!

映画『団地』完成報告会見 出席者=藤山直美、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司、斎藤工、阪本順治監督

斎藤工、藤山直美より「打楽器を忘れた南米のミュージシャン」のキャッチフレーズをいただく
斎藤工、藤山直美より「打楽器を忘れた南米のミュージシャン」のキャッチフレーズをいただく
[シネママニエラ]日本演劇界が誇る舞台女優・藤山直美主演×阪本順治監督が16年ぶりに再タッグを組んだ映画『団地』の完成報告会見が5月23日に都内のホールで行われ、藤山をはじめ、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司、斎藤工、そして阪本監督が出席した。阪本組常連の大御所たちは、会見中も最年少の斎藤をイジるなど終始軽妙なやりとりを繰り広げる。 

本作は実在した女性逃亡犯の内面を圧倒的リアリティーで再現した映画『顔』から16年が経つ。阪本監督は「次は16年後にぜひ」とアプローチするや、藤山は「あたし73歳!」と仰天顔。さらに岸部と石橋は「(この世に)いない…かも」と、まさかの展開に。

<藤山直美>映画『団地』で斎藤工とのラブシーン?!に言及

本作への出演を「一映画ファンとして心が震えた」と表現した斎藤は、そんな大御所と並び雰囲気に飲み込まれたのか、言葉少なげ。すると藤山が気遣って「ほら、エ(工)もしゃべらな」と発言を促す場面も。すると斎藤は「エ(工)もしゃべります!」とバトンを受けて、「この作品のSF要素は、阪本監督に伺ったところ、阪本のSと藤山のFだそうです」と、しっかり小ネタを投入。

実は、藤山は「共演者の名前を見て(漢字の「工」をカタカナの「エ」と読み違い)斎藤工って誰?と思ったけれど、お顔を見たらよう(映画やドラマなどの作品に)出てはるやん、と。(斎藤に向けて)ごめんなさいね」と述べ、しかも「ほら、ナンバー1なんでしょ」とモジモジと恥ずかし気に、夫役の岸部に助け船を求める。岸部は、すぐに察して「あ、抱かれたい男ね」と述べるや、今度は当の斎藤が照れまくり。

その姿が愛らしく思えたのか、藤山は「わたしは(斎藤の)お母様に年齢が近いはず。(女性を)上手にだますんやな」と、色気を褒めまくり。劇中では”その斎藤に抱かれているじゃないですか”と指摘されると、一瞬キョトンとしたのちに「ああ、でも後ろ向きですから」と少々物足りない様子もにじませて、場を盛り上げる。

そんな藤山には、斎藤も「いつも的確にいじっていただいて、しあわせでした」とうれしそうに語り、「今日の僕のキャッチフレーズは、この服装から『打楽器を忘れた南米のミュージシャン』みたい」だと披露し、記者の笑いを誘った。

阪本監督は本作の脚本は「藤山さんへのラブレター」だと公言しているように、藤山をはじめ岸部、大楠、石橋は当て書きしたという本作は2組の夫婦を軸にしたオリジナルの会話劇。関西で育った要素がつまった作品でありながら、斎藤扮する青年がすべっていく感じの表現には苦心したそう。藤山と岸部の夫婦役は、登壇者が絶賛する好相性。藤山は「不思議とほっこりした気持ちになれる映画」だとアピールした。

映画『団地』あらすじ

大阪近郊。とある事情で家業の漢方薬局を畳み、団地に越してきた夫婦・ヒナ子(藤山)と清治(岸部)。ある日、些細な出来事でヘソを曲げた清治が「僕は死んだことにしてくれ」と床下に隠れてしまったことから、噂が一人歩きしはじめて……。
(2016年日本映画/103分)

映画『団地』完成報告会見 出席者=藤山直美、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司、斎藤工、阪本順治監督

映画『団地』(キノフィルムズ配給)は2016年6月4日[土]より有楽町スバル座、新宿シネマカリテほか全国公開
公式サイト http://danchi-movie.com/

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