[シネママニエラ]女優・監督として知られる才媛ジョディ・フォスターが8年ぶりに来日し、監督第4作目となる映画『マネーモンスター』のジャパンプレミアの舞台あいさつに出席した。同作のプロデュース兼キャストのジョージ・クルーニーについて「彼の素晴らしいアイデアを脚本に入れることができたし、プロデューサーとして監督の自分に自由を与えてくれた」と感謝していた。
会場となった東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでジョディ・フォスター監督は、客席中央の下手ドアから入場し中央通路を経て、舞台上手より登壇。来日中はいくつかのテレビ番組に出演し「日本のテレビ局はキレイ」と感想を述べ、劇中のスタジオはあまりキレイではなかったと吐露した。
キャストのジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツは自身の友人でもあり、「その絆が作品に映り込んでいると思う」と語り、「演技経験者の監督による演出は、役者にとっては演じやすいと思う」とし、現場での「監督業は難しく選択の連続。自信が自分の強さになりえると思う」との持論も明かした。
本作の題材として「金融・インフォテイメント(※)・ハイテクの3つが合わさったときの危険性を示唆したかった。何がリアルであり、リアルでないのかにも触れた」という。そして「我々の今を描いています。緊張感が途切れず、早い展開で進むので気を張って観てほしい。そして、自分だったらどうするかぜひ考えてもらえれば」と呼びかけた。※エンテーテインメントとインフォメーションを兼ねたアメリカの造語。
今後の予定として「何も考えていないの」と前置きし、プライベートでは「まずは睡眠。それから、ここ数年は本作の製作で、息子と過ごす時間が少なかったので息子や愛犬とゆっくり過ごしたい」そう。
先ごろ、ハリウッド名物でもあるウォーク・オブ・フェイムに星を刻んだことについて「女優としてではなく、監督として名を刻める機会を待っていたの」と打ち明け、現在14歳のチャールズ君と12歳のキット君の2人の息子の母でもあるため「これまで息子たちから『ママの★(ほし)はどこ?』と聞かれることもあった」のだと振り返った。
なお、この日ジョディ・フォスター監督は、東京・日比谷シャンテの合歓の広場用(7月にお目見え予定)の手形の型取りも行った。これまで同所には俳優のトム・クルーズやシルヴェスター・スタローンが手形を残しているが、ハリウッド女優としてはジョディ・フォスターが初となる。
映画『マネーモンスター』(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給)は2016年6月10日[金]より全国公開
公式サイト http://www.moneymonster.jp/
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