[シネママニエラ]若手実力派俳優の窪田正孝が、石田スイ著のコミックス「東京喰種 トーキョーグール」の実写映画化で、主演の金木研・カネキ役をつとめることがわかった。窪田は「大役に寄り添い、深く大事に演じさせてただきたく思います」と抱負を語る。公開は2017年夏を予定。
「東京喰種 トーキョーグール」原作者・石田スイ氏のコメント全文
原作は週刊ヤングジャンプにて連載中の累計1,800万部を誇る超人気コミック。窪田は人間でありながらも、人間を食べることでしか生きることができない【喰種(グール)】に半分変化してしまったカネキの悲しみと運命を体現していくことになる。
原作の石田氏は「窪田さんのすごさは、皆さんにもすでにバレつつあるとは思うのですが、自分の作品を踏み台にして、さらに「窪田正孝すごい」という事を知っていただけると、映画化はうまくいったと言ってもいいのではないかなと」のエールをおくる。
なおヒロイン霧嶋董香・トーカ役はNHK連続テレビ小説「まれ」や、「世界一難しい恋」の清水富美加が演じる。原作の石田氏からは「トーカを演る上で“無理”をお願い」されたものの、清水はそれを受けてこの役に臨むそうだ。
本作のメガホンを取るのは、多数のテレビCMやミュージックビデオ、ショートフィルムを監督し、海外で数々の賞を受賞している萩原健太郎が担当する。
「この度、実写版映画 東京喰種で金木研役を演じさせていただくことになりました窪田正孝です。初めて原作を読ませていただいたとき物語に吸い込まれるように、のめり込むように次へ次へとページをめくっていました。たくさんの原作ファンの方の意見、思いがあると強く受け止めています。
石田スイ先生のメッセージも読ませていただきました。有り難すぎるお言葉に気持ちが救われました。ただ実際は自分もビビっているのが本音です。
先生をはじめ、ファンの方の大切な大切な東京喰種という作品。誠に微力でありますが金木研くんという大役に寄り添い、深く大事に演じさせてただきたく思います。いち原作ファンとして。石田先生、原作ファンの方、東京喰種の名に恥じないよう現場でスタッフキャストの皆さんと精一杯作り上げて行きたいと思いますので、どうかよろしくお願い致します」
「私と霧嶋董香ちゃんは、真逆のタイプだと思います。自分は平和にぬくぬく生きてきたなぁとも思います。生まれてから大した地獄を知らなければ、見たこともないです。故に、どういったものを、どのように、どのくらい削ぎ落とさなくてはいけないのか、どのくらい自分を追い込まなくてはいけないかということが、計り知れないことは分かります。声をかけて下さった方々に後悔をさせたくない、という思いと、役を頂いた以上、物語の持つテーマを感じとっていただけるように、いや、そのテーマが何かも今は分からないのですが、詰めて詰めて、撮影が終わったら死んでもいいくらいの気持ちで真摯に作品に望んでいきたいと思っております」
「石田先生の想い、そして原作ファンだけでなく映画ファンの想いを裏切らぬよう、全身全霊で挑みます。主演の窪田正孝さんとヒロインの清水富美加さんをはじめとする最高のキャスト陣、いつも全力で支えてくれる心強いスタッフ陣と共に、原作と真摯に向き合い、準備を進めています。僕らの想いはただ一つ。純粋に「面白い映画が作りたい」、ただそれだけです。人を食べる事でしか生きていけない化物・喰種たちを通して、“人間らしさ”とは何かを問う作品にしたいと思っています。見ていてください」
映画『東京喰種』あらすじ
人の姿をしながらも人を喰らう怪人【喰種(グール)】。水とコーヒー以外で摂取できるのは人体のみという正体不明の怪物たちが、人間と同じように暮らしている街、東京。
ごく普通のさえない大学生の金木研(カネキ)は、ある日、事故に遭い重傷を負ってしまう。病院に運び込まれたカネキは、事故の時一緒にいた知人のリゼという少女の臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。
映画『東京喰種』(松竹配給)は、2017年夏全国公開
公式サイト http://tokyoghoul.jp/
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「カネキ役の窪田正孝さんは、映画「僕たちは世界を変えることができない。」がキッカケではじめてその存在を知りました。作業をしているときに一瞬だけ、映画のCMが目に入って、窪田さんは涙を流す演技をされていたのですが、
その数秒でもう「この人すごい」と衝撃を受けたのを覚えております。
演技の素晴らしさは勿論、「カネキが実際にこの世界にいたらこういう感じ」というキャラのイメージぴったりのお姿で。
「東京喰種」の連載が始まって、本当にすぐの出来事だったので、窪田さんの存在はそれからずっと気になっており、テレビや映画などで拝見するたびに、活躍を嬉しく思っておりました。
窪田さんのすごさは、皆さんにもすでにバレつつあるとは思うのですが、自分の作品を踏み台にして、さらに「窪田正孝すごい」という事を知っていただけると、映画化はうまくいったと言ってもいいのではないかなと、個人的には思っております。
トーカを演じて下さる清水富美加さんは、どう演じられるのか想像がついておりません。
その部分に、「どうなるかわからないけど面白そう」という興味を抱きまして、自分が推させていただきました。
(それと、見た目が可愛らしかったので)
清水さんが、この作品を通して新しいものが見つかるのであれば、それはとてもすばらしいことだと思います。
言及して良いものかわかりませんが、正式にオファーさせて頂いた際に、トーカを演る上で、ひとつこちらから“無理”をお願いしまして、清水さんがそれを受けてくださったとお聞きしました。
そこに清水さんの強い意志を感じましたし、トーカに通じる部分を持っていらっしゃるように思いました。
なにより、真摯な姿勢で作品に向き合って下さることを嬉しく思います。清水さんの新しいステージに繋がるようななにかが、きっと見つかるのではないかと、自分は感じております。トーカ、楽しみにしております。
どこかでも発言しましたが、実写化に関して、もちろん不安はあります。
映画の製作側の方々が本当に根気良く、原作者である自分の意見を聞いてくださっていて、自身の不安は少しずつですが取り除かれました。ものをつくる環境としては、とても健全な場所だなと感じておりますし、本来そうあるべきだと思います。
しかし、それによって映画が良くなるのかはわかりませんし、結局ダメになっちゃうかもしれません。
ただ、個人的な望みを申し上げれば、「健全な環境でつくればちゃんと良いものが出来るんだ」ということを、
監督の萩原健太郎さんには、証明していただければ良いな、と願っております。
……話はすこし戻りますが、キャストさんについて。
主役の方々もそうですが、「まさかこの人が…」という方も中には紛れ込んでいて、その方々に関しては、もう普通にファンとして観ちゃうなあ、と今から感じております。純粋にどうなるか楽しみです。
皆さんにも引き続き、不安と関心を持って、続報お待ちいただければと思います」
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