[シネママニエラ]通信途絶やエンジン停止など、絶体絶命のピンチに陥りながらも7年間、60億キロもの旅をした小惑星探査機「はやぶさ」は奇跡的な帰還を果たした感動的なストーリーを、ハリウッドのスタジオが注目し、竹内結子主演で映画化するとの発表が行われた。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の全面協力のもと、はやぶさが命がけで持ち帰ったカプセルが着陸したオーストラリアのウーメラ砂漠など海外でも撮影を行うことになっている。
映画『はやぶさ/HAYABUSA』は、事実に基づきプロジェクトの7年間にわたる挑戦と苦闘の日々を描き出す物語。竹内結子は宇宙科学研究所(現・JAXA)のスタッフとしてこの偉業の一端を担い、自らの生き方も見つめなおす役どころだ。そんな彼女を研究スタッフ兼広報要員としてスカウトする上司役を名優・西田敏行が務める。
竹内は「7年越しのはやぶさの帰還が多くの人に感動をもたらしたようにこの作品も今の日本の夢や希望となれたら嬉しいです」とコメント。同じく西田も「震災と原発事故による日本のマイナス・イメージが広まっていますが、この映画で改めて「はやぶさ」の快挙、世界に誇る日本の科学技術を知ってもらいたい。昨年のあの感動をもう一度思い出してもらい、日本に誇りとプライドを取り戻したい」と時勢を考慮しつつ、抱負を述べた。
メガホンを執るのは、『20世紀少年』シリーズ、『明日の記憶』の堤幸彦監督。堤監督は「はやぶさのニュースは久々に聞く明るい話題でした。大震災で大変厳しい状況の中、この映画が少しでも日本の皆様に自信と力を与えられれば嬉しいです」
20世紀フォックス映画は、これまでに映画『タイタニック』『アバタ―』などを手掛けてきたメジャースタジオだ。NASAでさえも成し遂げなかった快挙―太陽系誕生の謎を解く手がかりとなる小惑星のサンプルを持ち帰るミッション―を壮大なスケールで、世界配給も視野にいれた一大プロジェクトとしてスタートさせた映画『はやぶさ/HAYABUSA』。4月13日にクランクインし、5月下旬にクランクアップ予定。日本公開は10月1日を予定している。
原題=はやぶさ/HAYABUSA
日本公開=2011年10月1日
配給=20世紀フォックス映画
公式サイト http://www.hayabusa-movie.com/
©2011『はやぶさ/HAYABUSA』フィルムパートナーズ
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