[シネママニエラ]映画『ファインディング・ニモ』続編『ファインディング・ドリー』と同時上映されている短編映画『ひな鳥の冒険』(原題 PIPER )の完成度が素晴らしく、ちょっとした話題となっている。
本作は海岸線で食べ物を得るために、生まれて初めて巣を出て冒険する腹ペコな鳥(シギ)のひなが主人公の物語。このひな鳥がもふもふで超キュート。(スクリーンの中にいるのが分かっているものの)抱きしめたくなるほどで、その豊かな表情と一挙手一投足に誰もがクギづけになることだろう。
ディズニーやピクサーの短編映画はアカデミー賞の常連としてクオリティの高さにも定評があり、短編集も発売されるなど人気が高い。本作の監督を務めたアラン・バリラーロは1997年に入社。映画『トイ・ストーリー2』や『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』など様々な長編アニメーションのアニメーターとして活躍。ようやく本作で監督を務めることになり、培った実力を存分に発揮している。
「(どうしてシギを主人公にしたかというと)アニメーターとして普段からあらゆるものがキャラクターに見えるんだけれど、ビーチでランニングをしている時に鳥と打ち寄せる波を観て、この映画のアイデアを思いついた。実は、この映画のストーリーは、3人の子どもを持つ親である、僕自身のとても個人的な物語でもあるんだ。いい親とはどういうものなのか、どうやって子どもに恐怖を乗り越えさせるのか。そういったものを伝えたかった。みなさんが楽しんでくれることを祈っているよ」
映画『ひな鳥の冒険』あらすじ
生まれて初めて巣を出て冒険する腹ペコな幼いシギにとって、最大の問題点は食べ物が深く埋まっている海岸線の砂は、冷たくて、濡れていて、しかも恐ろしい波がかぶってくるということ。新しくできた友だち?!の助けを得て、この小さな鳥は、自らの恐怖心を乗り越えてお腹を満たせることを願いながら、勇気を振り絞る。
(原題 PIPER(2016)IMDb /アメリカ映画/6分)
映画『ひな鳥の冒険』本編映像
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映画『ひな鳥の冒険』(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給)は2016年7月16日[土]より『ファインディング・ドリー』と同時上映