映画『溺れるナイフ』<小松菜奈×菅田将暉×重岡大毅×上白石萌音>コメント全文
「最初、夏芽のことがよく分からなくて、日々の撮影もハードな中で、不安になったりしました。迷惑をかけたり、悔しい思いもたくさんありました。でも、共演者やスタッフの方々が明るく接してくださり、私もリラックスして、夏芽として最後までやり通すことができました。菅田さんとは二度目の共演となりますが、コウちゃんが菅田さんで本当によかったなと思います。あるシーンでは笑いあって本当に幸せなコウと夏芽がそこにはいました。和歌山での撮影も含め、撮影期間の3週間はまるで三か月ぐらいにも思えましたが、自分と夏芽を重ね合わせられたことも良い思い出になったなって思えます」
望月夏芽(もちづきなつめ)
「私が欲しているのは、体を貫くようなまばゆい閃光だけなのだ。。」
「この海も山も…コウちゃんのものだ、私も、コウちゃんのものなんだ。」
スラリと長い手足と端正な顔立ちの美少女。
ティーンモデルとして絶頂期に田舎へ引っ越すことになり、自分が欲する「何か」から遠ざかってしまったと落ち込んでいたが、人を寄せ付けない雰囲気をもつクラスメイトのコウと出会い強烈に惹かれていく。普段は言葉数が少ないタイプだが、時に感情的になることも。コウを「わたしの神さん」だと信じて特別視している。
「僕自身、初めての経験でしたが、非常にピリピリした現場でした。だからこそ生まれるものがあると信じて臨んでいました。コウは、骨太というか芯のあることをあえて避け、美しい印象を与えながらも野性味に溢れている、そんな矛盾を抱えた人物なんだな、とシーンを重ねるたびに感じていました。バイクで二人乗りをするシーンでは背中から感じる夏芽の幸福感とコウへの切ない思いを映した空気感とともに、大人の恋愛の領域を超えた、原作が持つ子供同士の純度の高い恋愛を表現できたかなと思います」
長谷川航一朗(はせがわこういちろう:コウ)
「こいつは俺のもんじゃ」
「この町のモンは、全部俺の好きにしてええんじゃ」
切れ長の目にまばゆい金髪、容姿端麗で独特の雰囲気をもつ夏芽のクラスメイト。先祖代々その土地を守る神主一族・長谷川家の跡取り息子。勝手に授業を抜けたり、「神様がいる」立ち入り禁止の海に入ったりと、その行動は気まぐれで傍若無人。人生に退屈していたが、夏芽の類まれな美しさに自分と同じ特別な力を感じて、惹かれていく。
「緊張感もありつつも楽しかった現場でした。自分の持っているもの全部だせたかな、って思います。ここで学んだ経験をきっかけにもっともっと自分を出していけるんじゃないかなって思います。大友を演じてみて、大友ってすごいなって。俺には絶対できないことをたくさんやっている。でも、自分の中の小さい部分を頑張って大きくだしていくところは、自分と共通しているところかな。そこがちゃんと見せれていたらいいなっと思います。同世代の共演者と一緒に制服を着てお芝居すると「あ~学生してるな」と楽しんでしまいました。この作品は、こういうことしたな、もしくは、やりたかったな、がいっぱい詰まっている作品です。原作ファンの方やそうでない方も楽しんでもらえると嬉しいです」
大友勝利(おおともかつとし)
「…好きじゃ」
「のう、望月、俺が笑わせちゃるけえ…」
クラスのムードメーカー的存在で、真面目で心やさしい少年。
夏芽とコウの中学時代のクラスメイトで、コウの幼馴染であり、夏芽とは同じ高校に進学した。ある事件以降、心を閉ざしてしまった夏芽を心配してそっと寄り添ううちに、いつしか想いを寄せていく。
「現場には1週間しかいなかったけどそうとは思えないほど濃密な時間でした。カナちゃんという役柄は、私にとって新境地でお芝居していた時も不安でしたけど、スタッフの皆さんに支えて頂いたり、共演者の皆さんも大好きな人たちでしたので幸せな時間を過ごしました。特に菜奈ちゃんとの出会いは大きくて、これからも影響を受けていく女優さんだと思いました。この現場で学んだことを忘れずにこれからもがんばります」
松永カナ(まつながかな)
「私、コウちゃんと夏芽ちゃんが付き合えばいいって思っちょる。」
「浮雲一の美男美女じゃけ」
小柄で地味なクラスメイト。モデルだった夏芽の大ファンで、転入してきた彼女を何かと気にかける世話焼きな一面も。コウの幼馴染みでもあり、ずっと想い焦がれてきたが、憧れの2人が惹かれ合っていると知り、「夏芽ちゃんとコウちゃんは特別じゃ」と思い込み神聖視するようになる。高校入学後は化粧を覚えてぐっとあか抜けた。
映画『溺れるナイフ』(ギャガ配給)は2016年11月5日[土]よりTOHOシネマズ渋谷ほか全国公開