[シネママニエラ]2010年ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞した、巨匠ロマン・ポランスキーの最新作『ゴーストライター』の公開日が、8月27日(土)に決定した。
映画『戦場のピアニスト』でアカデミー賞監督賞に輝いた巨匠ロマン・ポランスキー、77歳。待ちに待った名匠ロマン・ポランスキー監督の新たな傑作は、脚本、映像、音楽、演技、どこを取っても一級品!だという。映画オールタイムベストテンにたびたび登場し、その代表作とされる『チャイナタウン』以来の新たなるポランスキー最高傑作と呼び声も高い。映画ならではのサスペンスにこだわった、最高峰エンターテインメントが、ついに日本公開!
英国きっての人気俳優ユアン・マクレガーと元007のピアース・ブロスナンの競演も見物だが、元首相の秘書役に「SEX AND THE CITY」シリーズのサマンサ役で有名なキム・キャトラル、ラングの妻ルースに本作で数々の助演女優賞に輝くオリヴィア・ウィリアムズという2人の女優対決も見逃せない。
本作の原作であるロバート・ハリス著の小説が発売された当時は、対テロ戦争に絡む戦犯容疑に問われるラング元首相のモデルが、トニー・ブレア元英国首相ではないかとマスコミが騒ぎ立てる等、話題性もたっぷりだ。
ワールドプレミアとなった2010年2月のベルリン国際映画祭でも、この映画はさらなる話題の的だった。映画は大絶賛され、ポランスキー監督は見事銀熊賞(監督賞)に輝いたが、授賞式の壇上に監督の姿はなかった。前年の2009年、本作撮影終了後の9月にスイスを訪れた際、1977年の米国での淫行事件により米国の要請を受けたスイス警察当局に拘束され、同国で軟禁されていたからだ。事件当時に有罪を認め服役したと主張するポランスキー監督のために、アンジェイ・ワイダ、ウォン・カーウァイ、モニカ・ベルッチ、ジュゼッペ・トルナトーレら世界の映画人たちが拘束・軟禁に抗議。しかし、軟禁は解かれず、ポランスキーは何と軟禁状態の中で本作の編集および仕上げ作業を行った。
作品はそのようなハンデを微塵も感じさせない素晴らしさ。オールドファンならヒッチコックの伝統を思い出し、若いファンならこの一流感にイーストウッド映画のクオリティを思うかもしれない。その円熟した演出力はまさに当代一級の名人技。ベルリン銀熊賞を皮切りに、ヨーロッパ映画賞では作品賞を含む6冠など数々の栄誉に輝き、世界中で大ヒットを記録。今年に入っても、フランスのアカデミー賞であるセザール賞監督賞を受賞。
昨年7月、米国への身柄移送を却下したスイス司法当局によって、自由の身となったポランスキー監督。妻や友人など「自分を支えてくれた、すべての人々に感謝する」と述べている。
・巨匠監督からの挑戦状! 極上サスペンス『ゴーストライター』【女子映画部】
原題=THE GHOST WRITER
日本公開=2011年8月27日
配給=日活
公式サイト http://ghost-writer.jp/
© 2009 R.P. FILMS – FRANCE 2 CINEMA – ELFTE BABELSBERG FILM GmbH – RUNTEAM III LTD.
[amazonjs asin=”B005WQWRHG” locale=”JP” title=”ゴーストライター Blu-ray”]