[シネママニエラ]映画『ブリッジ・オブ・スパイ』で第88回アカデミー賞助演男優賞を受賞したマーク・ライランスが、スティーヴン・スピルバーグ監督のファンタジー映画『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』のプロモーションで初来日を果たし、日本版で少女・ソフィーの声をつとめた女優の本田望結と劇中さながらのやりとりで魅了した。
この日の会場はマーク・ライランスがモーション・キャプチャーで演じた巨人のBFGが住む部屋をイメージしており、幻想的な背景と、BFGが採取した夢の入ったドリームジャーが飾られていた。ステージには本田が一人で登場し、「実は、もう一人、私の好きな人が来てくれています!」と前置きし、英語で「BFG(ビーエフジー)~!Please Come Here(プリーズ、カムヒア)~!」とコール! するとステージ上の幕にBFGのシルエットが浮かび、マーク・ライランスが大きな拍手を受けて登場する。ライランスは深々とお辞儀をし、身長144センチの本田に向けひざまずき、ハグを交わし、満面の笑みを浮かべる。
本田は「このような素晴らしいステージに、マークさん、BFGと立ててすごく幸せです! 今日お会いするまでは身長7メートルの方だと想像していたので、飛行機に乗れるか心配していました!(笑)」と人生初のオスカー俳優との対面を笑顔で喜ぶ。あたたかい歓迎にマークも日本語で「アリガトウゴザイマス」と一言、そして「コンニチワ!マーク・ライランス デス!7メートルの巨人サイズでなく、申し訳ない(笑)。こうして日本に来られて嬉しいです。子供の時からいつか日本に行きたいと思っていました。ここにいるのは映画のおかげですね(笑)」と日本語を交えて答えた。
心優しき巨人に魂を入れ込んだ俳優は、素顔も心優しき人だったことがわかった。以下、この日のマークの主なコメント。
「スピルバーグ監督からこの作品のオファーを受けたのは『ブリッジ・オブ・スパイ』の撮影に入って2日目のことでした。一緒に長く過ごしていないのに、大役をオファーしてくれるなんてすごく驚きました。BFGの現場はすごくクリエイティブなもので最先端のテクノロジーを駆使しているけど、核の部分は芯が強く、懐の深いスピルバーグという存在がいました。
BFGは長年独りぼっちのベジタリアン。日々のスケジュールがすべて決まっているようなタイプ。時々混乱してしまう部分があるところが自分と似ているかな(笑)。
(VFXパフォーマンスキャプチャーは)日本の能や狂言に近い、すべてがイマジネーションで演技をする世界でした。演技が抑圧されるのではないかと懸念したけど、むしろいつもより自由でした。ブルーバックの世界はさえぎるものがないから監督がだんだん近くに寄ってきて「監督、近いですよ」と突っ込みました(笑)。
実は僕の夢は、ハリウッドでなく、叶わないけど黒澤明の映画に出ることでした(笑)そして、歌舞伎の舞台に立つことが夢です。言葉の壁もあるし、この年で女形は大変だと思うから、来世で歌舞伎役者になれたらいいな」
映画『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給)は2016年9月17日[土]より全国公開
公式サイト
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