ラヴ・ディアス『ザ・ウーマン・フー・レフト/ The Woman Who Left (英題)』
セレモニーの進行役は女優のソニア・ベルガマスコ。ラヴ・ディアス監督は受賞は予想外だった様子。英語で感謝のスピーチをし壇上から会場にいる関係者に起立を促した。髪型が獅子のようだとプレゼンターに指摘され、苦笑いを浮かべる一幕も。そのため、スピーチでも「まさかの受賞で、こんな髪型で」と自虐気味な発言も。
アマト・エスカランテ『ラ・レヒオン・サルヴァヘ/ La Region Salvaje (原題)』
アンドレイ・コンチャロフスキー『パラダイス/ Paradise (英題)』
異例の2名受賞となった。最初に名を呼ばれたエスカランテ監督、そしてキャリアの長いコンチャロフスキー監督(実弟は映画監督のニキータ・ミハルコフ)の順。どちらがスピーチをするのか戸惑う瞬間もあったものの、コンチャロフスキー監督がエスカランテ監督をお先にと促す。それでも、モゾモゾしてしまうのはエスカランテ監督がメキシコのご出身ゆえか(?)。仲良くフォトコールに応じる姿は微笑ましかった。
トム・フォード『ノクターナル・アニマルズ/ Nocturnal Animals (原題)』
ワオ・・・と絶句。会場を見渡したのちに、すべてイタリア語で感謝のスピーチを行った。アメリカ合衆国・テキサス州出身で母国語は英語だが、ファッションデザイナーとしてイタリア語を使う機会もあったのだろうか。発音がチャーミングだったことから、イタリア女性から好反応が見受けられた。これはアメリカ人女性がイギリス人男性の英語の発音をキュートという感覚に近いと見受けたが。
ノア・オッペンハイム『ジャッキー/ Jackie (原題)』
星取表では評価の高かった本作。金獅子賞候補かと思いきや。でも、脚本賞という位置づけは、サム・メンデス監督さすが!
ノア・オッペンハイムはスピーチの際に。やや瞳を潤ませており、受賞の感動が伝わってくるものだった。