映画『暗黒女子』監督・脚本家・原作者・プロデューサーのコメント
この映画の世界観は、個性的で非現実的。10代の女の子たちの憧れだったりキラキラしている部分もあれば、すごくグロテスクな部分もある。女の子たちが集まるというのは、美しく生き生きとしていて、そしてパワフルでエネルギッシュ!だけど、実はそうじゃない!どす黒い部分もあるという二面性というのが、この映画の面白さに繋がればいいなと思っています。
実写映画に携わるのも、朗読で進行する物語の脚色も初めてでしたが、耶雲監督の描くイメージが鮮明だったので、迷いなく「そこに乗っていこう!」と思えました。原作を拝見した際に感じた、息がつまりそうなほどに濃密な少女の香り。劇場版の『暗黒女子』でも、若く暴力的なほどに美しいキャスト陣が、貴重な少女の香りを惜し気もなく放ちまくっています。
『暗黒女子』は私の中でも特に思い入れの深い作品で、実写映画化のお知らせをいただいてからずっと夢を見ているようでした。文学サロンに集う女生徒役のみなさんは、私の脳内から抜け出てきたのではと驚くほどイメージ通りで、「この方たちしかいない!」と確信しています。ミステリアスで煌びやかな世界、そして美しくも危険な少女たちをスクリーンで見られる日が待ち遠しいです!
澄川小百合役キャスティング理由
清水富美加さんには、同世代の女優達と比べると、バラエティ番組で芸人にも突っ込んで行ける度胸の良さと、的確なコメントを発する頭の回転の早さがある。今回の「澄川小百合」という、冷静で聡明な悪女を演じられるのは彼女以外、考えられない。
白石いつみ役キャスティング理由
飯豊まりえさんは、これまでふんわりした女の子を演じることが多く、泣くお芝居を幾度となく目にしていた。彼女の流す涙に心を揺さぶられ、目が離せなくなった。そこには計算されたお芝居では無く、無意識の産物なのかもしれないが、今回の「白石いつみ」という、天真爛漫に他人を揺さぶり捕らえていく悪女を楽しんで演じていただきたい。
映画『暗黒女子』(東映、ショウゲート配給)は2017年4月1日[土]エイプリルフールより全国公開
制作プロダクション=ROBOT
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