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<満島ひかり>プラダとグッチのドレスでヴェネツィア映画祭に初参加

ヴェネツィア国際映画祭 映画会見/イベントレポート
石川慶監督

石川慶監督、映画『愚行録』フォトコールにて
笑顔の石川慶監督
©la Biennale di Venezia
まず小説を読ませていただいた時に、この小説自体が日本の縮図という感じがしました。実際、映画化するにあたっては告白のスタイルで、各人物がチャプターに分かれていて一人称で語っていくスタイルなのでチャレンジでしたが、映画化することには意味があると思いまして、お受けしました。
脚本の段階から僕が出していたのは、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『灼熱の魂』でした。コンセプトとしても近いものを感じましたし、ビジュアルもインスピレーションを受けました。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は本当に好きで、(映画祭で上映予定の)『メッセージ』も観たいと思っています(笑)
テーマのひとつ「階級」の話でいうと、ヨーロッパでは苗字が違ったり、地域が違ったり、目に見える形で壁がありますが、日本の場合はその壁が見えないというか、隣にいる人が“そういう”人かもしれない。作り始める時に小説を読んで、僕の解釈ですが、日本の階級があるとしたら日本で起こり得る「グレート・ギャツビー」みたいな話なのではと説明をしました。
撮影監督のピオトル・ニエミイスキは学生時代からの知り合いで、これは日本の映画ですが、ポーランドらしい冷たいカラーを出せるんじゃないかと思ってピオトルにお願いしました。

映画『愚行録』(ワーナー・ブラザース映画、オフィス北野 配給)は2017年2月18日[土]より全国公開

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