映画『3月のライオン』キャストのコメント
大友組の素敵な世界観の中で、原作のように温かく、それでいて映画的な時間を過ごせました。作品を観てくださった方たちが、どう感じてくださるか、今から楽しみです。
林田高志(はやしだ たかし)
桐山零の担当教師。零がプロ棋士であることを知っており、いつも気にかけている。自身も将棋好き。
『3月のライオン』に出るんだって話をしたら、原作ファンの知り合いから「この役でしょ?」と即当てられました。むむ。将棋連盟会長、意外なキャスティングのはずなのに。
神宮寺崇徳(じんぐうじ たかのり)
日本将棋連盟会長。第十六世名人で、7期名人を務めた経験を持つ。世話好きで、釣り好き。
「もう一度行きまーす。」大友さんの声。十数回続く。何だかどんどん楽しくなってくる。そんな感覚は初めてだ。実に不思議だ。もう演ずるって感じではないな。さて、どんな風に私は存在しているのだろう。
柳原朔太郎(やなぎはら さくたろう)
九段・棋匠。60歳を越えていまだA級に在位。将棋界屈指の実力者。
悩める天才・桐山くんの周りでわちゃわちゃとしてる愉快な先輩コンビの一角。原作を読んだ時の最初の印象です。しかし役と向き合っていくほど〝軽さがモットー〟な棋風ながらどうしても重くなってしまう、三角という男の美意識の高さと繊細さと優しさを知り、それに共感しながら創り上げることができました。相方松本くんとの掛け合いに桐山くんが困惑する様を、是非皆さんに楽しんで頂けたらと思います。
三角龍雪(みすみ たつゆき)
愛称「スミス」。B級2組、六段のプロ棋士。気さくな性格で、後輩の零を可愛がっている。
将棋、そして原作が大好きで、大友監督がつくる3月のライオンの世界を生きる事が出来て夢のようでした。松本一砂を全力で演じさせて頂きました。スミスとの掛け合いを楽しんで頂けたら幸いです。
松本一砂(まつもと いっさ)
C級2組、五段のプロ棋士。スミスと仲良しで、将棋会館のムードメーカー的存在。
「将棋を指す」ということが、これほどまで過酷なものだということを今作品で初めて知りました。テレビでよく見るあの静かな対局の風景からはとても想像できないほどプロ棋士達は命がけでしのぎを削っているのだなと。撮影中指す一手一手にその重みを感じ取りながら臨みました。知力・気力・体力全て振り絞って、盤の上でバチバチに喧嘩しております。参加させていただきとても楽しかったです。
山崎順慶(やまざき じゅんけい)
C級1組、五段のプロ棋士。26歳未満の棋戦である新人王戦で4度優勝。二海堂、零の前に立ちはだかる。
妻も子供もいるオトナの男の愚れた様を誠実に演じてみました。御覧になられた全ての方にダメ男と思ってもらえれば幸いです。笑
安井学(やすい まなぶ)
C級1組、六段のプロ棋士。普段は腰が低いが、将棋に負けるたびに酒に溺れ、家族にも愛想をつかされている。
大友組は温かさと緊張感のある素晴らしい現場でした。
あの日々があの台本がどんな映画になるのか、とても楽しみです。
美咲(みさき)
川本三姉妹の叔母。プロ棋士ご用達の「バー美咲」のママ。妹だった母親に代わり、三姉妹を見守る。
一見平凡に見えるようなどんな人にも、必ず人生のドラマがある。
原作の『3月のライオン』は、そんな真実をさらりと感じさせてくれる稀有な作品です。
主人公である桐山零君を取り囲むすべての人物たちが、まるでその人が実在するかのような唯一無二の個性と、頬ずりしたくなるような愛しさを持ったキャラクターばかり。
そんなキャラクターたちを、今回発表されたキャストの皆さんが、映画という限られた時間の中で見事に体現し、零君を巡る物語をより豊かに彩ってくれました。それぞれを主役にしてスピンオフを創りたい、そんな衝動すら覚えます。唯一無二の魅力的な俳優たちが奏でる人生のアンサンブル。映画『3月のライオン』、どうぞご期待ください。
映画『3月のライオン』【前編】(東宝、アスミック・エース配給)は2017年3月18日[土]より全国公開
映画『3月のライオン』【後編】(東宝、アスミック・エース配給)は2017年4月22日[土]より全国公開