＜福山雅治＞映画『SCOOP!』の大根仁監督から女優扱い?!

[シネママニエラ]俳優の福山雅治が９月１８日、主演映画『SCOOP!（読み：スクープ）』の完成披露試写会に、二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキー、大根仁監督とともに出席。福山は「アクションあり、セクシーありの全方位型のエンターテイメント作品」と作品の魅力を言い表した。

福山雅治、映画『SCOOP!』完成披露試写会にて — 現場ではキャラクターの性格上、下ネタ全開だったそうです

本作は原田眞人監督・脚本のテレビ映画『盗写　1／250秒』（未DVD化）が原案。写真週刊誌各者の働きぶりが描かれる本作では、普段はマスコミに追われる側の人間が、追う側を演じるという逆転スタイルであり、スターの福山がスキャンダルを追う中年カメラマンに扮することでも話題。この日の登壇者は口々に大根監督との仕事に惹かれたこと、豪華共演者との仕事が本作出演の決め手だと話した。

大根監督は「実はこうみえて（福山と年齢が）同じ年の人間」と自虐気味に語りだし、「（福山と）歩んできた道は違くとも共通する点はあると思うし企画を話している中で素の福山を捉えたかった」という構想を述べ、そしてその結果として「自分の撮ってきた映画の中でも一番面白いものができたと思うし、“こんな福山雅治が観たかった”という作品に仕上がっていると思います」と胸を張る。

映画『SCOOP!』完成披露試写会フォトギャラリー

そのために監督がとった手法が明らかに。「自分はフェミニストなのでいつもは女優さんにやさしい。でも本作は逆で福山さんのことを女優を撮るつもりで接してみよう、と。そのぶん女優は放置プレイで（笑）」と、まさかの告白?!　すると福山も「（大根監督は）現場では厳しいのかと思ったら、僕にはすごくやさしくて」と、笑顔でうれしげに話す。

映画『SCOOP!』（大根仁監督）の福山雅治 — 役衣装＝皮ジャンに柄シャツ
©2016映画「SCOOP!」製作委員会

そんな福山だが、皮製の衣装を撮影前から着こみ、自身の身体になじませた役作りを語り、撮影をおえた後も役衣装のまま観光地・東京スカイツリーを訪問した。リリーには止められたが、結果誰にも気づかれなかったことを得意げに振り返った。リリー曰く、「みなスカイツリーを見上げているし、福山雅治がいるなんて思いもしない様子で」と状況を解説。

福山は「リリーさんがスポーツ店に行きたいというので、その場で調べたら近くに「コカンスポーツ」（※東京都墨田区墨田１丁目）があり、名前に惹かれて即決」で訪問。握力を鍛える器具を見ていたところ老店主が福山にすっと近寄り、素性がバレた?!とあせったそうだが、店主は「（福山に）男前だね、俳優にでもなったら？」と、まさかの助言?!。その場はすかさずリリーが「（俳優に）なれますかねえ？」と口を合わせて、乗り切ったそう。このくだりには会場から大爆笑が。トークの達者なふたりのおかげで大盛り上がり。

監督は、日本の２大写真週刊誌（Fのつく・・・）の編集部で取材をして本作の脚本づくりに生かしたという。作品の内容から舞台あいさつでも下ネタ話が多少飛び出したが、この日はネット生中継があることから事前に福山とリリーには「控えめに」とのお達しがあったそう。そこで福山は「続きは、ラジオで」とディープな内容がまだまだあることをにおわせていた。

映画『SCOOP!』（東宝配給）は2016年10月1日[土]より全国公開
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