成島監督は、「(自分の)監督デビュー作『油断大敵』でご一緒したあと、ずっと役所さんと次は何ができるか考えていました。山本五十六さんという人間を現在に蘇らせることのできる俳優は、役所広司さんしかいないと信じています。役所さんと一緒に、あの戦争、あの時代の真実を解き明かすことが、大切なものを守る希望の光につながると信じています」と述べた。
海軍次官時代、米英を敵に回す日独伊三国同盟に反対し、その後も米国との戦いを阻止しようとし、軍国主義国家の中枢にいながらも、部下と人民の命を想い、自らが持つ和平への信念を貫き通した男、山本五十六。彼の名は真珠湾攻撃によって太平洋戦争の端緒を開いた戦略家として、日本を代表する海軍軍人として広く知られている。
本作は、防衛省と海上自衛隊の協力のもと撮影が行われ、伝記映画として、海軍次官時代から、自らの手で戦争を始めなくてはならなかった苦悩の聯合艦隊司令長官時代、早期終戦による講和を目指して尽力しながらも志半ばでブーゲンビルで命を落とすまでの真実を映し出していく。
役所は「太平洋戦争はなぜ起きたのか? 二度と戦争は繰り返してはならない。その為にも太平洋戦争に踏みきった、当時の日本のリーダーたち、メディア、国民の状況を知る必要があるし、忘れてはならないことです」とコメント。
日本人が忘れてしまった心根を持つ勇気と信念の男、山本五十六に臨む役所広司。誰よりも国の行く末を憂い、苦悩し決断する姿を披露することだろう。
日本公開=2011年12月23日
配給=東映
©「聯合艦隊司令長官 山本五十六」製作委員会
photo by KAZUTO SUETAKE(役所)
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