吉田大八監督・プロデューサー、原作者のコメント”>吉田大八監督・プロデューサー、原作者のコメント
善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作「羊の木」に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました。もちろん怖いのですが、間もなく撮影が始まるので覚悟を決めなければいけません。とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです。
プロフィル
1963年生まれ、鹿児島県出身。CMディレクターとして国内外の広告賞を受賞する。2007年『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で長編映画監督デビュー。 第60回カンヌ国際映画祭の批評家週間部門に招待され話題となる。その後の監督作として『クヒオ大佐』(09)、『パーマネント野ばら』(10)。 『桐島、部活やめるってよ』(12)で第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞受賞。『紙の月』(14)で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞。今後の公開作品に『美しい星』がある。
過去を知らない人ばかりのこの世界で、過去に秘密を持つ移住者たちを受け入れる物語は、あながち、ただのフィクションとは言いけれません。誰かと一緒に生きることは、様々な問題を生みますが、その出会が何かをもたらすこともあります。この原作に引き寄せられ、吉田監督と魅力的なキャストたちの出会いがもたらす、新たな「羊の木」が、どんな結末を迎えるか、今から楽しみでなりません。
不安は朦朧とした人の姿に似ている。恐怖は陽光の中の微笑に似ている。ぼくは、それを呪文のようにつぶやき、いがらしみきおはそれを震える描線で刻印した。映像はリレー競技の最終ランナーだ。それがゴールしたとき、ぼくたちは触れるはずである。窓から差し込まれた見知らぬものの手に。
プロフィル
1947年生まれ。ギャグ漫画家、小説家。代表作『光る風』『喜劇新思想体系』『がきデカ』『中春こまわり君』等多数。
映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです。
原作とはまた違った「羊の木」を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています。
プロフィル
1955年生まれ。ギャグ漫画家。代表作『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『忍ペンまん丸』『I(アイ)』等多数。
錦戸亮、木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平のコメント
映画『羊の木』(アスミック・エース配給)は2018年全国公開