[シネママニエラ]巨匠ヴィム・ヴェンダース監督が約7年ぶりの劇映画『誰のせいでもない』(原題 Every Thing Will Be Fine )では、「人物の心の奥こそ3Dで語るにふさわしい」と話す。今作の上映が2Dに加え3D上映もあるのはそのため。
本作は、一つの事故が、一人の男と三人の女の人生を変えてしまうサスペンスフルなヒューマンドラマ。出演は、ジェームズ・フランコ、シャルロット・ゲンズブール、レイチェル・マクアダムスら実力派キャスト。物語の舞台は、真っ白な雪に包まれたカナダ、ケベック州モントリオール郊外。
スタッフには、ヴェンダースが発見した若き脚本家ビョルン・オラフ・ヨハンセンと、ギャスパー・ノエ作品や『スプリング・ブレイカーズ』で知られる撮影のブノワ・デビエ、いま世界で最も人気の高い映画音楽家であるアレクサンドル・デスプラら当代一流のコラボレーションでヴェンダースの新しい世界を創造。
ヴェンダース監督は映画『パリ、テキサス』『ベルリン、天使の詩』などの名作や『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』『Pina /ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』などのドキュメンタリーでも成功を収めてきた。
映画『誰のせいでもない』あらすじ
カナダ、ケベック州モントリオール郊外。作家のトーマスは恋人サラと暮らしているが、仕事がうまくいかずその関係はぎこちない。ある大雪の日、車を走らせていたトーマスは、目の前に飛び出してきた何かに驚き急ブレーキをかける。そこには車の前で虚ろに座り込んでいる幼い少年がいた。幸い怪我もなくほっとしたトーマスが彼を家まで送ると、母ケイトは息子クリストファーの姿を見て半狂乱に。トーマス、恋人のサラ、編集者のアン、そしてクリストファーの母ケイト。誰のせいでもない一つの事故が、一人の男と三人の女の人生を変えてしまう。
(原題 Every Thing Will Be Fine/2015年/ドイツ・カナダ・フランス・スウェーデン・ノルウェー/118分)
映画『誰のせいでもない』予告編
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ベルリン国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション作
映画『誰のせいでもない』(トランスフォーマー 配給)は2016年11月12日[土]よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
公式サイト http://www.transformer.co.jp/m/darenai/
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