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青山真治&菅田将暉が歓喜、映画『共喰い』第66回ロカルノ国際映画祭ダブル受賞!

青山真治&菅田将暉が歓喜、映画『共喰い』第66回ロカルノ国際映画祭ダブル受賞!

[シネママニエラ] 第146回芥川賞受賞作・田中慎弥の同名小説を、日本を代表する監督・青山真治が映画化した『共喰い』(英題 The Backwater )が、現在スイスにて開催中の第66回ロカルノ国際映画祭にて、YOUTH JURY AWARD最優秀作品賞とボッカリーノ賞最優秀監督賞とダブル受賞を果たした。

菅田将暉と青山真治、ロカルノにて8月15日撮影

本作は、昭和最後の夏の山口県下関市を舞台にした、暴力的な性癖がある父をもった17歳の男子高校生の濃密な血と性の物語。青山監督は受賞について「『共喰い』の世界と主人公遠馬の苦悩が、若い人たちに理解されたことが何よりもれしいです。これからのみなさんにとってこの映画が記憶に残るものにならたら幸せです。そのように映画を理解してくれたことをとても心強く感じます。みなさんの女性の力に対する理解がこの作品によって深まったとしたら、この映画を作った甲斐があると思います」と、心情を吐露。

主演の菅田将暉は「『共喰い』の遠馬は、19歳の自分のすべてをさらけ出した作品です。だからこそ、日本以外でも若い世代の皆様に遠馬の葛藤が届いた事が何よりうれしいです。心から感謝しています。『共喰い』を経て、俳優として人の心に残る作品を産み落としていけるように頑張ろうと改めて思いました。全力でもがいていきたい、と。自分の生きる指標ができました。本当に感謝です」と、喜びを語った。

青山監督にとって、同映画祭での受賞は審査員特別賞を受賞した『東京公園』以来2度目。15日に行われた上映は人気監督のワールドプレミアとして、全3,000席の会場が満席となった。上映前に、まずは菅田が、イタリア語で「ロカルノに来られてうれしいです」と話し、最後に以上という意味の「BASTA!」と言い、どっと会場を湧かせました。その後青山監督が「8月15日という日本人にとって大切な日に、私の第二の故郷であるロカルノでワールドプレミアとしてお披露目できて嬉しいです」と述べていた。

若い審査員たちが選ぶ「YOUTH JURY AWARD」、また「ボッカリーノ賞」はスイス国内の批評家たちが選ぶ賞。YOUTH JURY AWARDの審査員は本作に対し「監督は繊細なテーマを知性を持ってシンプルに表現し、その世界観は力強く豪華なキャスティングによってさらに昇華され、地方の小さな街の澱みに暮らす人々の居心地の悪さや不快感をみごとにスクリーンに再現することに成功している。不運にも受け継いでしまった父親の人間としての劣性と向き合い、深い苦悩を抱える主人公の遠馬の心と体の成長を、彼を取り巻く女性たちが力強く支える傑作である本作に最優秀作品賞を贈ります」と絶賛のコメントを寄せている。

映画『共喰い』予告編

 

©田中慎弥/集英社・2013「共喰い」製作委員会
2013/9/2up

日本公開=2013年9月7日
配給=ビターズ・エンド

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公式サイト www.tomogui-movie.jp

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