天才画家エゴン・シーレ傑作「死と乙女」の秘めた愛が明らかに!伝記映画公開
[シネママニエラ]ウィーン美術史に名を残し28歳で早逝した天才画家エゴン・シーレの半生を描く映画『エゴン・シーレ 死と乙女』(原題 EGON SCHIELE – DEATH AND THE MAIDEN )の公開日が決まった。
グスタフ・クリムトと並び世紀末ウィーン美術史に燦然と輝くエゴン・シーレはスキャンダラスな逸話と挑発的な名画の数々を残した。数多くのモデルと浮名を流したシーレにとって、とりわけ大きな存在となった2人の女性――16歳でヌードモデルを務め、敬愛する兄を献身的に支え続けた妹ゲルティ、そしてクリムトのモデルを経て、シーレとは公私にわたるパートナーとなって彼の美のミューズであり続けたヴァリ。彼女たちとの濃密な愛の日々を通じて芸術を追求し続けるシーレの姿をディーター・ベルナー監督が赤裸々に炙り出す。
ノア・サーベトラ[Noah Saavedra]の美男子ぶりも注目されそう!
ヴァリをモデルに描いた最期の絵。そのタイトルは「男と乙女」、後に「死と乙女」と改題されることになる。ウィーン表現主義の最高傑作のひとつとなったその絵画は、ふたりの稀有な絆を永遠に刻む愛の証となるのだった。シーレ役にはモデル出身の美男子ノア・サーベトラが。プレイボーイで非情で野心的なシーレを、眼を奪う白皙の美貌とともに息づかせた。
映画『エゴン・シーレ 死と乙女』あらすじ
1910年、美術アカデミーを退学したエゴン・シーレ(ノア・サーベトラ)は、同世代の画家仲間と新芸術集団を結成、16歳の妹ゲルティ(マレシ・リーグナー)の裸体画で頭角を現していた。そんな時、ヌードモデルのモア(ラリッサ・ブレイドバッハ)と出逢う。褐色の肌を持つエキゾチックな彼女をモデルにした大胆な作品で一躍、脚光を浴びるエゴン・シーレ。その後、敬愛するグスタフ・クリムト(コーネリアス・オボンヤ)から赤毛のモデル、ヴァリ(バレリー・パックナー)を紹介されたエゴン・シーレは、彼女を生涯のミューズとして数多くの名画を発表。幼児性愛者という誹謗中傷を浴びながらも、ふたりの信頼関係は文字通りシーレを時代の寵児へとのし上げていく。そして第一次世界大戦末期のウィーン。表現主義を代表する天才画家となったエゴン・シーレはスペイン風邪の流行によって、妻エディットとともに瀕死の床にいた。
(R+15/原題 EGON SCHIELE – DEATH AND THE MAIDEN(2016)IMDb /オーストリア・ルクセンブルク映画/109分)
映画『エゴン・シーレ 死と乙女』予告編
© Novotny & Novotny Filmproduktion GmbH
映画『エゴン・シーレ 死と乙女』(アルバトロス・フィルム 配給)は2017年1月28日[土]よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
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公式サイト egonschiele-movie.com
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