[シネママニエラ]俳優のトム・クルーズが『アウトロー』(原題 Jack Reacher )の続編『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』のプロモーションで、エドワード・ズウィック監督と共に来日し、演じたジャック・リーチャーというキャラクターに惚れ込んだ理由を語った。
トムは通算22度目の来日。トムが「エド」と呼ぶズウィック監督の来日は『ブラッド・ダイアモンド』以来13年ぶり。ふたりは映画『ラスト サムライ』の黄金コンビとして知られる。会見の後半にはサプライズで、同作で映画デビューを果たした俳優の池松壮亮が駆けつけ、13年ぶりの再会を果たした。
英国作家リー・チャイルド著の人気小説『ジャック・リーチャー』シリーズ18作目「Never Go Back」を原作としたサスペンス・アクション映画。ズウィック監督にとって初のシリーズものとなる。
監督は「確かに自分はこれまでオリジナルを重視してきた。でも重要なのはシリーズものでも単体で観られること。この原作は19冊あるけども、この物語ならばキャラクターの深みに焦点を当てられると思ったんだ。アクションも損なうことなく、人間ドラマを展開できたと思う。そこから『ラストサムライ』と、このリーチャーには共通項があると思うし、対になる作品だと思っている」と話す。トムは「エドが(監督を)引き受けてくれてラッキーだった」と笑顔を見せていた。
すると監督も「トムは監督の決断を信じて、全面的にサポートしてくれる。彼とはブランクがあっても、それを感じずに会話を積み重ねられる。それにどのようなことでもプロセスを楽しんでくれるし、1シーン、1カットに同じエネルギーを注いでくれるんだ。それは現場の喜びでもあり、その情熱と愛情は周りにも伝わっていく」とべた褒めの相思相愛ぶり。
トムは「エドは優れた才能の持ち主。本作の共演者(リーチャーの娘かもとされる)ダニカ・ヤロシュ、(リーチャーの後任の少佐役の)コビー・スマルダースも、役に相応しい人を探すだけ。それに情熱を注いでくれる人が望ましい」と映画づくりへの思いを述べていく。
そもそも「リーチャーというキャラクターは黒澤明監督の『用心棒』、ジョージ・スティーヴンス監督の『シェーン』、イーストウッドの『ダーティ・ハリー』といった一匹狼で、独自の道徳観やルールを持っている男なんだ。ストレートに表現できる点はお気に入りだね」と熱弁。トムのガチアクションは本作でも健在で、武器に頼らないリーチャーのリアルな戦術も魅力のひとつ。
なお、武士道をテーマとした映画『ラスト サムライ』では夕景に見惚れて、とっさに日本語の台詞を追加して撮ったという、トム演じるオールグレン大尉と池松演じる侍の子・飛源との別れの場面の昔話に。トムとエドは大いに盛り上がるが、当時10代前半+初のハリウッド+初映画という池松にそれが分かるわけもなく、覚えているか尋ねられても「覚えていないです」と答えるのが精一杯の様子。
だが、池松はテレビ番組で、その当時、海辺を背景にしてトムと渡辺(謙)の間に自分がはさまれた3ショットの写真を今も大事にしており、自分の転機であるという認識を明かしていた。この日も、お2人のおかげで今の自分があるとして、丁寧にお礼と感謝の言葉を伝えていた。
映画『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』(東和ピクチャーズ配給)は2016年11月11日[金]より全国公開
公式サイト
映画『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』作品情報・予告編
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