中島裕翔×新木優子の青春ラブストーリー映画『僕らのごはんは明日で待ってる』(略して #ぼくごは)公開記念舞台あいさつに、主演の中島をはじめ新木、美山加恋、岡山天音、市井昌秀監督が登壇。監督がサプライズで用意した手紙に、中島は「皆さんがいなかったら号泣してました。監督、素敵なお手紙本当にありがとうございます」と深々と頭を下げた。
本作は瀬尾まいこ著の同名ロングセラー恋愛小説の映画化。新木は肉食だけど恋愛ベタな小春を、美山は“肉食”で気持ちをストレートに伝えられる恋愛上手なえみりとして、中島演じる亮太をとりあうという役どころ。
劇中の“うるキュン”演出にちなみ恋愛にまつわる撮影エピソード、「僕らの明日は○○で待ってる」として、登壇者たちが新年の抱負を語る場面もあった。
なお、中島・新木のふたりは新年1月4日から舞台挨拶ツアーで全国各地を行脚。各舞台挨拶で“うるキュン”した人の総数がカウントされており、この舞台挨拶を持って、うるキュンした人が2,386人を達成した。また、大ヒット記念舞台挨拶が1月16日に渋谷と川崎にて実施予定。
今日は無事に初日を迎えられて嬉しいです。昨日一人で福岡の舞台挨拶に行ってきたのですが、今日は皆がいるので心強いです(笑)。キャストやスタッフはもちろん、映画を応援してくれた沢山の方に感謝したいです。
(演じた亮太は)無口なんだけど、守ってあげたい子犬のような可愛らしさのある男の子なのかなって思います。嘘も下手だし、好きの伝え方が不器用なところが魅力な気がします。
「僕らの髪形は明日で待ってる」
メンバーの八乙女光は髪形や色を本当に色々変えていて、羨ましいなって思っていて。真っ白な髪形や、坊主なんかもやってみたい!(客席からえーっ!と歓声があがると)知ってます知ってます、僕のファンの方は、僕に前髪がある方が好きですもんね(笑)
今日という日を迎えることができて、すごく嬉しく思います。今日の舞台挨拶も皆さんと楽しい時間を過ごせたら嬉しいです。
中島さんと美山さんの撮影時、私はオフでした。オフの日はいつもはアクティブに外に出て過ごすのですが、なんだかその日はそわそわしてしまって、ずっと家にいました(笑)。
「僕らの自信は明日で待ってる」
去年、大学を卒業したので、2017年は特技か趣味を増やして、自信を付けられたらなって思います。友人からボルダリングや海外旅行をオススメされたので、アクティブな趣味を増やせたらなって思います。
早く大人になりたい!って思ってたので、ようやくこの日が来たかと晴れ晴れした気持ち。これから責任をもって大人として頑張っていきたいです!
「僕らの声優は明日で待ってる」
去年から本格的に声優業に挑戦させていただいているのですが、人間じゃない生き物、特に意思がある動物の声優をやってみたいなって思っています。
「僕らの海外旅行は明日で待ってる」
小さい頃、両親に連れられてから海外はほとんど行っていないので、改めて大人になってから海外を見てみたいなと思っています。中島さんが本作のロケで行ったタイにも行ってみたいです。
「僕らの結婚は明日で待ってる」
もうすぐ結婚してから10年が経つのですが、当時は指輪も買わず、結婚式も挙げていなかったので、今年はプレゼントして写真を一緒に撮ろうかなって思ってます。相手は嬉しがってくれるかは分かりませんが・・・(笑)。
映画『僕らのごはんは明日で待ってる』(アスミック・エース配給)は2017年1月7日[土]よりTOHOシネマズ新宿ほか全国公開
映画『僕らのごはんは明日で待ってる』公式サイトbokugoha.com
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市井監督のサプライズ手紙(全文)
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サプライズ手紙の文面(オフィシャル提供)
裕翔くんへ
映画では冒頭の、特に寒かった秩父のデパート屋上のシーン。双眼鏡に手を添えるだけで、あまりの冷たさに手が凍り、貼り付いてしまうほどでしたが、あなたはその痛みに堪えながらも、顔色一つ変えることなく、元気に現場を引っ張ってくれましたね。小春の秘密を知り、片桐はいりさん扮する山崎の前で、気持ちを吐露するシーン。アングルをいくつも変えたので、何度もやらなければいけない中、小春の状況に近い方が身近におられるということで、その方の痛みを想像しながら、あなたは何度もポロポロと涙を流しながら演じてくれましたね。小春が日常に戻り、公園で子供たちをふと見つめるシーン。日常に戻る喜びの涙を流すことに苦労していた優子ちゃんに、「いつまでも待つから」とそっと寄り添っていましたね。裕翔くんは気遣いの人です。よく、ぶっきらぼうな人が実は優しいというギャップが素敵で、得をする人がいます。けれど、中島裕翔は得しません。良い意味で、そのままだから。あまりに自然過ぎて、誰もその気遣いに気づかれない可能性すらあるから。けれど、あなたの他人を思いやる心根の優しさ、座長として現場を推進する芯の強さに、僕含めスタッフ一同、全員が気づいていました。
優子さんへ
まだ小春役に決まっていない時、お会いしましたね。正直、お会いするまでは、スタイルは抜群に良過ぎるし、CMで見る笑顔も実は完全に作り笑顔で、全く人間味の無い人だったらどうしようとソワソワしていました。しかし、そんな不安は杞憂に終わり、お会いして、あなたの片思いだった人の話をやけに細かく聴かせてもらい、即興芝居を通してあなたの日常を見せてもらい、ここに小春がいると気づかせてもらいました。
小春が日常に戻り、公園で子供たちをふと見つめるシーン。日常に戻る喜びを想像し涙することは、とてもとても困難なことだったと思います。そういった部分を少しでも引き出したく、僕は現場で星野源くんの曲をイヤフォンで聴かせましたが、あなたはあまり響きませんでした。そして、優子ちゃんご自身で選ばれた曲は、僕が全く興味の無い女性ボーカルのものだったので、僕はあまりのギャップに正直愕然としました。けれど、最後にはきっちりシーン意図を汲み取ってくれましたね。何度も言われているだろうから恐縮だけど、新木優子は笑顔の人です。無理せず、自然と発するあなたの笑顔が小春に繋がり、さらには、真冬のキツい現場の中、僕含め周りのスタッフ・キャストがどれだけ救われたことか計り知れません。
お二人へ
およそ一年前に顔合わせも兼ねた読み合わせをしたこと、今でもはっきりと覚えています。「感情は考えるものじゃない」「うまくやろうとしないで」「背伸びしないで」「二人の中に葉山亮太と上村小春は既にいるから」と何度も言いましたね。芝居をしない芝居に挑戦したことで、本人と役との境界をあえて曖昧にしたことで、全てを自分事にしなければいけないキツさがあったと思います。お二人が各々自分自身と向き合い、きちんと自分の痛みと捉えて、その場に存在してくれたおかげで、亮太と小春はスクリーンの中でちゃんと生きています。
「僕らのごはんは明日で待ってる」チームの強い結束力も、2月14日の体育祭での奇跡の晴天も、お二人の作品に対して真摯に向き合うひたむきな姿勢があったからこそです。最後まで駆け抜けてくれて、ありがとう。
まだまだ監督として未熟な自分に付いてきてくれて、ありがとう。
映画『僕らのごはんは明日で待ってる』(アスミック・エース配給)は2017年1月7日[土]よりTOHOシネマズ新宿ほか全国公開