おディーン様と親しまれる俳優ディーン・フジオカが、直木賞作家・井上荒野の長編小説をベースとした映画『結婚』で結婚詐欺師の古海健児(うるみ けんじ)を演じることが発表された。フジオカは「説得力のある結婚詐欺師を演じれるよう頑張りたいと思います」と意気込む。
原作は直木賞作家・井上荒野氏が実父・井上光晴氏の同名小説にオマージュを捧げた長編小説。結婚詐欺師・古海を通して男女の業と性(さが)を描く。監督には「あさが来た」「喧騒の街、静かな海」の西谷真一。脚本は尾崎将也。詐欺にかけるターゲットを見つけ古海に紹介する千石るり子役は、NHK連続テレビ小説「まれ」の矢野陶子役での熱演が注目された女優の柊子を抜擢。
西谷監督は「結婚」の実写化企画が進捗した際、「この本格的な恋愛ドラマをぜひディーン・フジオカさん主演で」と提案。そして「「あさが来た」でディーン・フジオカさんと最初にお会いした時、年齢や性別を超えた特別な「色気」を強く感じました。それは私がウォン・カーウァイの映画『花様年華』のトニー・レオンを劇場で観た時の感動と似たような心のざわめきでした」と振り返り、俳優としての魅力に太鼓判を押す。
フジオカは「今まで自分が演じたことのなかった役、演じることを考えたこともなかった役なので、正直今は少し不安ですが、説得力のある結婚詐欺師を演じれるよう頑張りたいと思います」と意気込み、「ご一緒させていただいて今回で3回目になります。いつも刺激的な西谷監督の現場に戻れるのが今からもう楽しみです。この「結婚」という作品が、西谷真一監督作品の史上最高傑作になるよう、微力ながら全身全霊をかけてお手伝いさせていただきたいと思っています」と監督に信頼を寄せる。
最後に「彼の刹那な生き様を、時に我が儘に、時に詩的に演じれるよう頑張ります。結婚詐欺師という世の中的にはよろしくない人物が主人公の作品ですが、その視点だからこそ見えて来る『愛の物語』をお楽しみに!」とコメント。
撮影は2017年1月中旬よりクランクイン、1月下旬クランクアップ予定。
ディーン・フジオカがこの度満を持して、直木賞作家が贈る大人の恋愛ドラマの主演に初挑戦!「結婚」という魔物に騙された女たちと、騙した男にうごめく秘密と哀しみ―。彼らが持つ孤独と欲望の行き着く先は? そして古海の本当の目的とは?
映画『結婚』あらすじ
年齢も境遇も違う、様々な女たちの心の隙間に入り込み、その色気で翻弄していく結婚詐欺師・古海健児(ディーン・フジオカ)。ある時は小説家、またある時は空間コーディネーターと、次々と姿を変え、結婚詐欺を行っていく。騙された女たちは、ついに古海の相棒・千石るり子(柊子)にたどり着くのだが……。
(日本映画/118分)
映画『結婚』特報
ディーン・フジオカ
1980年福島県生まれ。高校卒業後に米国シアトルの大学へ留学。大学卒業後、香港へ渡りモデルとして活躍、映画の主演に抜擢され俳優デビュー。その後、台湾に拠点を移しドラマ、映画、TVCF等に出演するなど、アジアを中心に語学力と多方面の才能を活かしボーダレスに活躍する。
日本ではNHK連続テレビ小説「あさが来た」、CX「探偵の探偵」、TBS「ダメな私に恋してください」等に出演し注目された。自身が作詞作曲しプロデュースした初のアルバム『Cycle』を昨年3月に発売。
今後の出演作として「精霊の守り人II 悲しき破壊神」、映画『鋼の錬金術師』がある。
映画『結婚』(KADOKAWA配給)は2017年6月24日[土]より全国公開
映画『結婚』公式サイト
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この度、千石るり子役を演じさせて頂くことになりました、柊子と申します。映画『結婚』への出演のお話を聞いた時、言葉では言い尽くせないほど、胸が熱くなりました。台本を手にした時、その一冊の重さは自分の想像以上でした。嬉しい気持ちや、不安な気持ち、色々なドキドキが詰まっています。私の演じる、るり子という女性が抱く古海への愛の形はただひたすらに強く、そして切ないものだと思います。
ディーン・フジオカさんに初めてお会いした時、優しくてあたたかい瞳に吸い込まれそうになりました。これから始まる撮影期間、ディーン・フジオカさんの瞳をまっすぐ見つめて臨みます。
「あさが来た」でディーン・フジオカさんと最初にお会いした時、年齢や性別を超えた特別な「色気」を強く感じました。それは私がウォン・カーウァイの映画『花様年華』のトニー・レオンを劇場で観た時の感動と似たような心のざわめきでした。
以降、「喧騒の街、静かな海」では五代友厚とは真逆な現代の等身大の青年を演じてもらいましたが、今回は、私が最初にディーンさんに感じた「大人の男が持つ優しさと色気、そして凄み」を引き出し、皆さんが見たことのない、新たなディーン・フジオカの魅力を描いていきたいと思っています。
井上荒野さんの原作「結婚」は、男と女の孤独と哀しみに裏打ちされた愛を描いた小説です。この原作との出会いが、ディーン・フジオカという稀有な俳優を今こそスクリーンで輝かせたいと思うきっかけとなりました。また、この作品で重要な出演者の一人、るり子役には柊子さんを起用しました。とても未知数の可能性を持った女優さんなので、ディーンさんとのセッションが今から楽しみです。どうか、一人でも多くのお客様に見ていただけることを祈っております。
ディーン・フジオカさん演じる本作の主人公・古海健児は、あらゆる女性の心に入り込み、「結婚」という幻を見せては消えていく結婚詐欺師です。女性たちを虜にする色気や優しさを見せながら、ふいに孤独や闇を感じさせる底知れなさも併せ持った役柄ですが、ディーンさんに演じていただくことによって、女性たちがなぜ古海という男に心惹かれていくのかその魅力がより鮮明になってスクリーンに描き出されていくのではと撮影を楽しみにしています。
また、柊子さん演じるるり子は、古海の相棒として結婚詐欺に加担していきますが、単なる共犯関係だけではない、その裏にある女性としての切ない感情を繊細に表現していただけると思っています。
そして、監督を務める西谷真一さんは本作がディーンさんと3度目のタッグとなり、その強い信頼関係のもと、これまでに見たことのないディーンさんの新たな魅力をスクリーンに映し出してくれると確信しています。
魅惑的な結婚詐欺師と、「結婚」という名の愛を求める女性たちとの間で繰り広げられる大人の恋愛ドラマを、ぜひご期待下さい。