はい、一年おきにやっているアカデミー賞の受賞予想です。今年はひっそりと、SNSには一切拡散させず、「シネママニエラ」訪問者の方を対象に。授賞式後にアーカイブ表示も行います。
アカデミー賞2017(第89回)溺愛×偏愛目線の受賞予想
本命『ムーンライト』
願望『なし』
今年は授賞式前に全作鑑賞を果たせず。『ラ・ラ・ランド』は心をつかまれる作品だけれども、鑑賞直後にオスカー受賞はない!と同業者を相手に断言してしまった自分。そう考えた理由をざっくり言うと、投票メンバーが様変わりした場合は変わるでしょうけれど、歴代の受賞作の傾向から分析すると当てはまらないから。
そこで人種問題やLGBT問題を内包する『ムーンライト』が筆頭。『フェンス』『ヒドゥン・フィギュア』あたりも会員好みの題材。
『ムーンライト』に注目したのは『沈黙-サイレンス-』のイッセー尾形さんが助演男優賞候補になったというタイミングでした。実際に鑑賞したときに「どう生きるか決めるのは自分自身だ」というアドバイスを受けて以降、主人公の葛藤と成長がツボにはまったこと。それとこれまでにない映像美、暗い中での人体を輝かす光の表現が後を引いたので。
本命 デイミアン・チャゼル
願望 ノミニーされず
これまで果たせなかった、若い才能に希望を与えることを実現させるのではないかと。願望は (候補になっていませんが)デンゼル・ワシントン
本命 ケイシー・アフレック – 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
願望 なし
アンドリュー・ガーフィールドとライアン・ゴズリングはない、かなと。消去法で選びました。
本命 マハーシャラ・アリ – 『ムーンライト』
願望 デーヴ・パテル – 『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
マハーシャラ・アリってこういう役もハマるのね、という驚きから。実話ベースの『LION/ライオン ~25年目のただいま~』も良い作品です。
本命 エマ・ストーン – 『ラ・ラ・ランド』
願望 エマ・ストーン – 『ラ・ラ・ランド』
エマ・ストーン応援隊としてイチオシにした。ルース・ネッガ『ラビング 愛という名前のふたり』、ナタリー・ポートマン 『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』も素晴らしかったです。
本命 ヴィオラ・デイヴィス – 『フェンス/ Fences (原題)』
願望 ミシェル・ウィリアムズ – 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
ヴィオラ・デイヴィス、ナオミ・ハリス、オクタヴィア・スペンサーが候補って「脱・白すぎる」宣言のような。ニコール・キッドマンの養母役は一見の価値があるし、ミシェル・ウィリアムズにはオスカー女優になってもらいたい。
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