俳優の神木隆之介が2月22日、主演映画『3月のライオン』の完成披露試写会にて、「魂を削って皆一丸となって作った」同作を振り返った。桜と雪をイメージしたピンクと白の紙吹雪がが舞う美しい演出!キャストは客席中央から会場入りし、桜色のランウェイを通ってステージへ。各自のコメントは次のページにて。
羽海野チカ著の人気コミックを基に、10代のプロ棋士の主人公・桐山零の半生を軸に前後編の2部作で実写化。神木は開口一番に「皆さんに自信を持ってお届けできる作品になっている」ことに触れ、「作品を観ていただけるのが初めてなのでずっと緊張していました。ゆっくりと楽しんでいただきたいし、僕が一番好きな“心に残る映画”だと思ってもらえたら」との心情を吐露。
この日は神木が仕切りを任されて、登壇者の有村架純(幸田香子役)、倉科カナ(川本あかり役)、染谷将太(二海堂晴信役)、清原果耶(川本ひなた役)、佐々木蔵之介(島田開役)、前田吟(川本相米二役)、豊川悦司(幸田柾近役)、中村倫也(三角龍雪役)、奥野瑛太(山崎順慶役)、新津ちせ(川本モモ役)、大友啓史監督とほのぼのクロストークを繰り広げ、会場は大いに沸いた。
神木をはじめ染谷、佐々木、豊川、中村、奥野は劇中でプロ棋士を演じた。撮影では長時間の正座に苦しんだことに触れた神木。佐々木は「対局の後、2週間は足腰が痛くて。棋士の方は本当にすごいよね」と明かし、神木も「すごいですよね」と改めて感心。豊川は「自分はベテランなので将棋盤の前に掘りごたつを用意してもらったので」と冗談で返す。これに佐々木も乗っかり「それはいい!」と関西弁の話芸で魅了する。
ほかにも神木がチョコを枕の下に隠していたことや、糖分摂取をお茶目にする技などが語られた。スタッフ・キャストが一丸となって作り上げた渾身作とあって話題は尽きず、15分間はあっという間に過ぎた。各自のコメントは次のページにて
フォトセッションでは、神木による自撮りも敢行。最初は控えめな笑顔だった豊川が思わずピースサインをする一幕も。さらに神木の掛け声「3月の」に続き、客席が「ライオン」と返すやりとりもあるなど、イベントは大盛況の中、幕を閉じた。
映画『3月のライオン』【前編】(東宝、アスミック・エース配給)は2017年3月18日[土]より全国公開
映画『3月のライオン』【後編】(東宝、アスミック・エース配給)は2017年4月22日[土]より全国公開
映画『3月のライオン』公式サイト
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「17歳のプロ棋士を演じました。ずっと前からすごい緊張していたんですけども。みなさんに自信を持ってお届けできる作品になっているので、ゆっくり観ていただきたいなと思っています」
「(昨年の3月から6月にかけて)長期で撮影するのは初めて。すごく現場は楽しくて。棋士として対局中に、3姉妹との交流も。対局は正座で、監督が長回しをするので10分とか15分、集中力を切らさずにいなくてはいけない。でも、足がしびれて。棋士の方は正座に慣れていらっしゃるそうで」
「朝早くから並んでくださったんですよね、ありがとうございます、本当に。皆さんが一番最初に観てくださる、お客さま。魂を削って、みんな一丸となって作った作品なので、観ていただいて楽しんで欲しい。名作の一つだと、一番好きな心に残っている映画だと思っていただけたらうれしい」
「零君の義姉を演じました。原作ファンの方はわたしが香子役を演じることにすごく驚かれたと思うんですが、私自身もみなさんのもとに届くまではすごく不安です。でも、不安はあるんですけども、作品自体は本当に素晴らしいので皆さんに観ていただきたい思いでいっぱいです」
「撮影の合間に、枕の下に何か忍ばせているなと。ぱって見たらチョコレートが隠されてて、(神木の真似で)『食べていいよー』って。お茶目な一面を見ました」
「(3姉妹役で)お泊り会をしたんです。3人でスーパーに行って、ご飯を作って、(三女の)モモをお風呂にいれて、(次女の)ヒナに着替えさせてもらって。その間に自分が体を洗って、という。夜は(モモが)『ご本を読んで』というので、読んで。でも、モモが全然寝なくて(苦笑)。(神木>3姉妹の間には入れなかったです)」
「何やっても大丈夫な気になってきちゃって。楽しかった。現場にくるときは二階堂メイクになっていて、みなさんと二階堂メイクでサヨナラするので、佐々木さんとは今日素顔で会うのが初めてで」
「川本ひなた役の清原果耶です」
「素敵な映画が出来上がりました!」
「対局の後、2週間は足腰が痛くて。棋士の方は本当にすごいよね」
「実は昨日、73歳になりまして。20歳から映画に出ているんだけども、この前編で102本目、後編が103本目(の出演作)。ほんとうに今回は冥途のいい土産になりました」
「こんなに食べた映画はなかった。普通は外観はロケ、屋内はスタジオのセット。本作は三日月堂も自宅も実際の建物なのでスタッフが大変だった。監督が長まわしするから、おせち、ひな祭り、すき焼き、カレーと、そのたびに食べる。僕は口をモグモグして食べる真似。でも(モモ役の)ちせちゃんがリハーサルから食べちゃうので、それを止めないと。こんなに楽しくて美味しい映画はない」
「最後までまいっぱい楽しんでください。あーす(=ありがとうございます)」
「(この舞台あいさつでの神木の進行ぶりについて)こんなにしゃべる主演っているんだなって。公開が近づいて、撮影時のモチベーションを思い返した。カメラの前の神木隆之介を素笑いさせるか、に注力した。素は素直ないい子だけど、桐山になると強くて。そんな先輩たちの空回りを箸休め的に楽しんでもらえれば」
「初めての対局シーンは(神木くんと)向かい合わせで。脳を使うので糖分の補給をいかにするか。神木君がこう歌いながらチョコレートお菓子や、コーヒーシュガーを出す。どれだけキュートに摂るかってやっていましたね」
「川本モモ役を演じました新津ちせです。よろしくお願いします。撮影の中で、あかりお姉ちゃんやひなたお姉ちゃんと一緒にいられたことがとても楽しかったです。よろしくお願いします(と、一礼)」
「撮影の中のご飯はすごくおいしかったです」
「たくさんの方がいらして。すごいセットで、横にすごい方々が並んで。紅白歌合戦かと思ってしまいました。僕は歌いません!最後に神木君が歌うかもしれません。(神木>な、なんでですか?!歌わないですよ)」
「僕はベテランなので将棋盤の前は掘りごたつにして、腰かけているだけでしたから(神木>座っていらしたじゃないですか)」
「お忙しい中、ありがとうございます。こうやって完成披露をできるのは無上の喜びです。ここに立っているキャスト以外にもたくさんのキャストがおり、そして僕以外にもたくさんのスタッフがおり、一同が魂を込めて、胸を張れる作品ができたと思います」