全米公開を8日後に控え、米国ロサンゼルスのドルビーシアターでUSプレミアが開催された。ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、ハビエル・バルデム、ブレントン・スウェイツ、カヤ・スコデラリオらキャストが登壇したほか、ケヴィン・R・マクナリー(ギブス役)や、マーティン・クレバ(マーティ役)ら、ジャック船長率いるブラックパール号のおなじみの船員たちも集結した!
ジョニー・デップは「ジャック・スパロウの素敵なところは、何か聞かれてもすっとぼけたり、無責任にふざけたり、みながしたくてもできないそんなようなことを堂々と出来る役であるのが素晴らしいんだ」と役柄についての魅力を語り、「これで最後?とちょっと思いつつ撮っていたけれど、自分の中にはいつだってジャック・スパロウがしっかりと生きているのを感じていますね」とジャック・スパロウというキャラクターが自身にとっていかに重要な存在であるかを明らかにした。
本作に対する観客の反応が素晴らしくて、とてもうれしいよ。キャプテン・ジャックというキャラクターは、ぼくにとってとても居心地のいい役にもうなっているんだ。ある程度長くひとつの役を演じていると、最初の頃はともかく、もう自分の一部になっているようなものだからね。これは他のキャラクター(を演じる俳優)にとっても同じだはと思うけれど。ジャック・スパロウの素敵なところは、普通ひとが日常生活でとてもできないような言動が出来ること。何か聞かれてもすっとぼけたり、無責任にふざけたり、みながしたくてもできないそんなようなことを堂々と出来る役であるのが素晴らしいんだ。
既存のキャラクターたちの新しい側面を取り入れたりして、観客のみなさんに新鮮さを失わない映画をお届けできるように、みんなで頑張ったからね。ハビエル・バルデムはとにかく素晴らしいし、ジェフリー・ラッシュやケヴィンも再び登場する素晴らしいキャストに加えて、監督にも素晴らしい仕事をしていただきました。
もしかしたら(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの映画が)これで最後?とちょっと思いつつ撮っていたけれど、自分の中にはいつだってジャック・スパロウがしっかりと生きているのを感じていますね。
多くのひとたちに喜びを与える映画に出演できて、とても栄誉に感じるとともに、大きな責任も感じています。何か新しいものをシリーズに持ち込もうと考え、また自分が演じるキャラクターを印象的なものにしたいと思いましたし、それが出来たと自負しています。
新しいストーリーラインと新しいキャラクターを、シリーズの作品世界に違和感なく上手に導入できたと思います。自分が演じるカリーナは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの中で最も”強い”女性なのではないかと思っています。舞台となる時代としてはとても”進歩的な”女性で、天文学者であり、助けを待つしか能のない”お姫様”では決してありません。
わたしにとっては、ハリウッド映画のプレミアはこれが初めて。夢ではないかと、頬をつねってばかりいますよ。信じられない気分です。
世界中の誰でも楽しめる映画だと思います。プロモーションで世界中を回っていて、それはひしひしと感じますね。どんな背景を持つひとでも楽しめる映画です。
ぼくは14歳の頃から『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの映画を見ているファンでした。当時としてはとても新鮮で、コメディあり、ワクワクあり、様々なジャンルの要素を詰め込んだ映画でしたからね。ぼく個人は、当時流行のアメコミものなどよりは、ジム・キャリーやロビン・ウィリアムズの映画、あるいはヨーロッパシネマや英国映画のほうのでしたが、そういった様々なジャンルの映画の要素も一緒にたくさん詰まった映画でした。そうやって、子供時代に大ファンだったシリーズに自分が出演するなんて、とても感無量ですよ。
そう、ぼくも、あんな感じに「ジャック・スパロウ」の恰好をして叫びながらサインをねだっているようなファンでしたよ。ともあれ、ハビエルのようにアカデミー賞受賞俳優にして既に押しも押されぬ世界的スターはともかく、新たにキャストに加わったカヤやぼくのような若い俳優は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のように世界的に人気のあるシリーズに加わることが出来て、とても幸運だと思いますよ。これまでに、まず上海で素晴らしい中国プレミアがあり、それからパリで・・・(背後の声に対して振り向き)あれ、マグの中にラム酒は本当には入っていないよね?
ともあれ、中国から、パリでの欧州プレミア、そして今日はロサンゼルスでの米国プレミアです。本作は、ファンが特に愛したシリーズ初期の原点に立ち帰ってキャラを描くこと、特に「父と子」のテーマに重点を置いた作品になっています。ぼくが演じるヘンリーというキャラクターは、本作において、ほぼ全編通じて父を救うことだけで頭が100%いっぱいのキャラクターです。本作では、ディズニーならではの、勇気とモラル、そして家族愛というテーマが色濃く『パイレーツ・オブ・カリビアン』に戻ってきた感じがして素晴らしいと思っています。
(ファンの反応が)素晴らしいですね。本作への出演依頼の話を受けてもちろん前向きだったのですが、ぼくの演じるキャラクターをどうやって再登場させたら嘘くさくなく良い感じになるのだろう?とは最初思っていたところはちょっとありました。しかし、その答えは簡単で、本作ではとてもしっくりする形になっています。
ぼくの演じるウィルが9歳になる自分の息子を観客に紹介する形で本作は始まるのですが、その後ウィルは、自分を救出する冒険にその息子ヘンリーを送り出すことになります。これは、シリーズ最初の3部作でウィルがしたことを、鏡に映したような形になっています。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズはこれで5作目、ぼくはそのうち4作に出演していますが、これから先も『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの映画を作る余地があるかどうか考えると、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のみならず、子供はハロウィンとかで海賊の恰好をしたりするのが大好き、海賊という物語伝説に心惹かれているというのがよく見て取れますよね。
それに加えて『パイレーツ・オブ・カリビアン』は、ディズニー映画であること、ジョニー・デップが出ていること、素敵な冒険物語にスラップスティックコメディを散りばめた素晴らしい脚本、誰にも負けない素晴らしいビジュアル・デジタル効果と、何もかも揃った完璧なパッケージですからね。だから、まだまだこの形で行けるような気はします。
ぼくの息子も『パイレーツ・オブ・カリビアン』が大好き。自分の子供が大好きな映画に出演するというのは、とても嬉しいことですよ。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』USプレミア @ロサンゼルス・ドルビーシアター
日程=5月18日(木)
登場キャスト=ジョニー・デップ(ジャック・スパロウ)、ハビエル・バルデム(サラザール)、オーランド・ブルーム(ウィル・ターナー)、ブレントン・スウェイツ(ヘンリー・ターナー)、カヤ・スコデラリオ(カリーナ・スミス)、ケヴィン・R・マクナリー(ギブス)、マーティン・クレバ(マーティ)<ヨアヒム・ローニング&エスペン・サンドベリ(監督)、ジェリー・ブラッカイマー(プロデューサー) ほか
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映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(ウォルト・ディズニー・ジャパン配給)は2017年7月1日[土]より全国公開
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