(演じたメアリは)誰かのためになると思うと失敗してしまう。それが憎めなくて応援したくなる。でもどのように表現できるか、迷った。自分が一所懸命になることが大事なのかなと思い、アフレコしました。携わった作品を観るときは客観的に観られないですけど、今回は作品の持つ力がすごくて、103分があっという間で、引き込まれて楽しんで観ました。早く皆さんと一緒にこの映画を楽しみたいです。
メアリが前向きに頑張っている姿を見て、自分は毎日頑張っているかな?と改めて振り返る機会を得ました。頑張ることを諦めたくないと思わせてくれた。どの世代の方にも楽しんでいただける作品なので心に響けば嬉しいです。
米林監督とは『借りぐらしのアリエッティ』以来で、またご一緒できて嬉しく思います。
(映画は)自分が出ていないシーンがどうなっているかわからなかったので、自分が関わっていることを忘れてしまったぐらいのめり込み、一人の観客として楽しみました。勇気をもらえて、背中を後押ししてくれる作品だと実感しました。
アニメーションの声を初めてやらしていただきまして、光栄な気持ちでいっぱい。ずっとやってみたかったので嬉しい。
(映画が)とにかく絵が美しくて魅了された。僕の声が流れた時に一瞬やった!と思ったものの、すぐにそれも忘れて。自分が関わっていることを忘れてしまったぐらいのめり込んだ。
子供がいるが、教育上あまり良くない役が多い。今作は一緒に見に行けます。
(映画に)すごく引き込まれた。人間ではない役でネズミだと思って行ったら、スタッフさんから「アライグマ」だと「たぬき」だか言われて。じゃあ監督に聞いたら、「さぁなんでしょう」って。結局なんだかわからないまま演じました。観ている人の想像を膨らませる作品だと思います。
声の仕事は三度目。最初が「狼」、次が「木」、ようやく「人間」です。ありがたかったです!
怖くもなく優しいわけでもない普通の庭師。俳優としてもこういう役はないので、すごく難しかった。花ちゃんとは今回が二度めで。前回の仕事で、自分が花ちゃんを倉庫に閉じ込めて拳銃で脅す役だったので、今回はそういう関係でなくてよかった。
やっと誕生しました。ご苦労を考えると胸がいっぱいです。
ワクワクする映画です。『借りぐらしのアリエッティ』の時も、こういう世界があるかもと思わせ、そういう世界に連れて行ってくれる。同じように魔法ってできるのかなと思えたりして。映像の美しさに引き込まれて、最初は自分のダメ出しをしていたけれど、気づけばメアリを頑張れ!と応援していた。
2014年12月にスタジオジブリを退社しまして。それから「もう一本。次はマーニーとは真逆の動くファンタジー作品を作りたい」と西村プロデューサーに言いました。絵を描くのに1年半ぐらい、毎日3時まで机に向かっていました。ですのでアフレコは毎回ドキドキしますが、皆さんが声を当てることで各キャラクターを膨らませてくれた。それは予想を超えていました。メアリは魔法の力を肝心な時に失ってしまう。どうやって立ち上がって前に進んでいくか。一歩踏み出す勇気が伝えられたら嬉しいです。
ジブリが大好きでジブリに入って、ジブリのクオリティを自分たちがよく知っている。30年かけた技術を再構築しなければならない。映画『メアリと魔女の花』は3年前からスタートして、ゼロからプロダクションを立ち上げて作り上げました。みんなで頑張って完成したことはうれしいです。お客様を満足させるものができるのか、一日一日妥協せず、頑張りました。応援、よろしくお願いします。(ポノックのめざすところは?の問いかけに)ジブリを超えることは思っていない。むしろジブリで学んだことを生かしたい。ジブリは、面白いだけでなく価値あるもの意味あるものを作る集団。一枚一枚書いて、一枚一枚塗って、一枚一枚背景をあてる。その愚直さを忘れてはいけないという思いを現場で共有した。それから監督として3作目は勝負作。ジブリのフタが外れて、米林監督の新しさが出たと思っている。
映画『メアリと魔女の花』スペシャルトークイベント @東京・六本木ヒルズアリーナ
出席者=杉咲花、神木隆之介、小日向文世、佐藤二朗、遠藤憲一、大竹しのぶ、米林宏昌監督、西村義明プロデューサー
映画『メアリと魔女の花』(東宝配給)は2017年7月8日[土]より全国公開