[シネママニエラ]ギャグ漫画「行け!稲中卓球部」で爆発的人気を博す古谷実が、2001年から「ヤングマガジン」(講談社)で連載して大人気を博し、単行本全4巻が発売中の「ヒミズ」。映画化に際し、注目のキャスト情報が解禁となった。
主演の住田を演じるのは染谷将太。今年は映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』で主演、また「NTTDocomo」のTVCFや、来年公開『ALWAYS 3丁目の夕日’64』への出演も決まっている若手実力派俳優。心に闇を抱えた主人公をリアルに演じきった。
住田は、「園子温監督作品への出演はずっと熱望していました。今回すごくうれしかったですが、決まった後同時に“怖さ”もありました。皆さんが体験したことのない青春映画に仕上げると思いますのでご期待ください」とコメント。
また共演の茶沢役に二階堂ふみ。役所広司監督『ガマの油』で鮮烈なデビューを飾って以来、映画、テレビ、CMなど幅広く活躍。映画『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』でのヒロイン役も記憶に新しい彼女は、とても複雑な心情を持った女子中学生、茶沢景子を体当たりで演じている。
二階堂は、「園子温監督の映画に出てみたかったので、オーディションの時からドキドキでした。今回茶沢景子役が決まった時は嬉しすぎて叫びました(笑)。監督は厳しいけれど、とても優しかったです」と述懐。
同作はギャグ一切なしで、人間の心の奥に隠れた暗い部分を浮き彫りにした、残酷な青春物語として知られていますが、メガホンを執るのは、映画『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』の鬼才・園子温。
園監督は「原作は大好きで何回も読み返していました。実写で映画化する事は、大変な名誉であり、冒険だと思っています。この先の見えない不安な世界に住む若い主人公と一緒に、素晴らしい青春映画を作りたいと思います」と述べた。
過激な暴力描写で世の中を震撼させてきた園監督と古谷実ワールドの融合に期待が高まるばかり。本作は茨城県で特設セットを立てて、5月いっぱい撮影を行った。現在は、クランクアップし編集段階。
日本公開=2012年春
配給=ギャガ
公式サイト
©「ヒミズ」フィルムパートナーズ
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