俳優のハリソン・フォードが映画『ブレードランナー 2049』のプロモーションのために9年ぶりに来日。35年ぶりに映画『ブレードランナー』のデッカードを演じたことについて「デッカードという同じキャラクターを再び演じる機会を得られることは俳優として演じる意味があると思うんだ」等と語った。ハリソンは共演女優のアナ・デ・アルマスとシルヴィア・フークス、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とともに来日会見に出席した。
くしくも大型台風が日本列島を直撃し、交通機関も乱れていたこの日。取材時間には青空も見えるようになっていた。ハリソン・フォードは、まず「東京に戻って来られて嬉しい」と述べ、チャーミングな笑顔をみせる。そして「大型台風が去りましたね、自分にとって日本での台風体験は興味深いこと。(監督:台風は初めて?)いいや(笑)。昨日はショッピングモールをぶらぶらしたぐらいでこれといったことはしていない(苦笑い)。それに、ホテルの高層階に滞在しているので、二日間は視界が雲だらけだった。今朝ようやく雲がなくなり景色が見えるようになったよ。東京は何度も、京都は5回ほど訪れたことがある、今度は自分で車を運転して地方都市を観光ドライブがしたいよ」と、“記者の期待を察して”日本滞在に関してコメント。
そして、続編企画に参加した経緯を「撮影開始の4年前に、リドリー・スコットから電話をもらって、そもそも彼が電話をしてくることが珍しいんだ。本作に「興味があるか?」と聞かれたので、「内容次第」であることを伝えた。すると、短編(完全版ではない脚本)が送られてきたので読んだところ「これならば受けられる」と思った」のだと話す。
すると、ある記者から「『スター・ウォーズ』のハン・ソロ、インディ・ジョーンズ、デッカードというキャラクターを時間を空けて演じているがどういう気持ちか?」と問われた。通訳が「Why?」と訳したので、ハリソンはまず「Why not?」と茶目っ気たっぷりに即答。それから「広く見てもらえること、多くのファンが既にいること。同じキャラクターを再び演じる機会を得られることは俳優として演じる意味があると思うんだ。自分自身、彼らのその後の人生に興味を抱いているから、ハン・ソロの30年間、デッカードの35年間、それぞれの人生がその時間分進んでいるわけだからね」と役者としての持論に言及した。
本作は、フィリップ・K・ディック著のSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(原題 Do androids dream of electric sheep?)を原作に、リドリー・スコット監督がメガホンを執った映画『ブレードランナー』の続編。ハリソンは、「ドュニ(・ヴィルヌーヴ)は本作に最適な監督だと思う」とその手腕に太鼓判。「映画『ブレードランナー』は日本で受け入れられ、とても良い反響を得られたことは今も覚えている。その続編を持って来られたこと、日本の皆様に楽しんでくれることを願っている。前作を知らない人でも本作の後に観てもらうので構わない。両作を観ることで大きなタペストリーを見ることになるんだ」とアピールした。
映画『ブレードランナー 2049』(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 配給)は2017年10月27日[金]より全国公開
映画『ブレードランナー 2049』公式サイト
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