第30回東京国際映画祭が10月25日、東京・六本木ヒルズ及びEXシアター六本木で開幕。オープニングセレモニーには、第30回東京国際映画祭アンバサダーの橋本環奈、特集「Japan Now 銀幕のミューズたち」安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮﨑あおいが揃って登壇、華やかさが一層増した。世耕弘茂経済産業省大臣、林芳正文部科学省大臣のコメントがあり、オープニング作品の映画『鋼の錬金術師』ご一行、オープニングスペシャルの映画『空海―KU-KAI―』ご一行も出席した。
若い世代に向けて映画の魅力を伝えていくアンバサダーをつとめる橋本環奈は、『マイケル・ジャクソン スリラー3D』等自身の注目ポイントを話す。そして、特別企画第1弾として「Japan Now部門女優特集」にて「Japan Now 銀幕のミューズたち」と題して出演各2作が上映される女優の安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮﨑あおいが揃った。同世代の活躍はライバルではなく、心強い存在等、お互いを称える姿が印象に残る。また、1985年生まれ組として檀上でも和気あいあい。蒼井はここぞとばかりに「この4人の共演作を!」と声を上げ、一同が笑顔でその実現に期待を寄せていた。
そして映画祭の中核をなすコンペティション部門、その審査委員長であるトミー・リー・ジョーンズを筆頭に、審査員のマルタン・プロヴォ、レザ・ミルキャリミ、ヴィッキー・チャオ、永瀬正敏が登壇。
夢枕獏著の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」(角川文庫/徳間文庫)を基に中国の巨匠チェン・カイコー監督がメガホンをとった日中合作映画『空海―KU-KAI―』(英題 Legend of the Demon Cat )より主演の染谷将太、阿部 寛、松坂慶子、ホアン・シュアン、シン・ポーチンが来場。約9分間の特別フッテージ映像をお披露目。染谷らもこの日初めて見た映像とのこと。その壮大な映像美と重厚さは圧巻で、さらに完成に期待が高まる空気に包まれた。
オープニング上映作品であり、荒川弘著の人気コミックをベースとした映画『鋼の錬金術師』(英題 Fullmetal Alchemist )より主演の山田涼介(Hey! Say! JUMP)、本田翼、曽利文彦監督らが登壇。見どころは「普遍の家族愛・とくに兄弟愛がフォーカスされていること」(本田)、「日本の魂があり、それが世界に通用する物語になっている」(山田)とアピール。曽利監督はアニメーターとして参加した、ジェームズ・キャメロン監督の映画『タイタニック』以来20年ぶりに、この大舞台へ招かれたことに感激しきり。
各賞の発表並びに受賞式は11月3日、クロージングセレモニーにて実施される。
第30回東京国際映画祭の開催は2017年10月25日[水]~11月3日[金・祝]