俳優の堺雅人と女優の高畑充希が夫婦役で共演する映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』完成会見が開催され堺、高畑、そして堤真一、安藤サクラ、田中泯、中村玉緒、山崎貴監督が出席した。武士のようにどっかと座り貫禄たっぷりの堺だったが堤とともに、大先輩・中村の放つ笑いと自由なトークに対して、笑顔を連発した。マスコミを対象とした会見でありながら終始和やかに進行したのは山崎組ならではの雰囲気と玉緒節が炸裂したからだろう。
本作は「三丁目の夕日」シリーズでも知られる原作者・西岸良平著の人気コミックを、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズに続き山崎監督がメガホンを執った感動ファンタジー。舞台は人間界と黄泉の国で、人間と不思議な生きものたちとが共生する鎌倉で暮らすミステリー作家・一色正和とその妻・亜紀子の奇想天外な体験を捉えていく。描かれるのは夫婦の愛と家族の絆だ。
山崎監督といえばVFXが欠かせないイメージがあるが、堺によると本作では「グリーンバック撮影は10日間ぐらい。(対峙する相手と)違う目線の芝居はよくあることなので、そんなに苦ではなかった」と振り返るが、唯一困ったのは「目の前にいる天頭鬼(テントウキ)のイラストが可愛くて、(本来ならば抱くべき)敵意が湧かなかった」ことを笑顔で述べた。
一方、堺扮する一色正和につきまとう編集者を演じた堤は、「誰かに断られて(自分に)回ってきたのかと思った(笑)」などとおどけるも、それは何度もタッグを組んだ山崎監督との良き関係性があってこそ。そして「僕の撮影は5日間。もっと出演したかった」と悔しそうにぼやいて見せ、笑いを誘う。さらに「現場がとにかく真面目に明るい。スタッフがものすごい数いるけれども、その一人一人が自分の仕事に対する士気が高く、活気があると思う」のだと山崎組みの素晴らしさを力説した。
そんな中で、中村は「78歳ですけれどもこれまで出演した映画は時代劇ばかり。初めての現代劇で、所作も着物も初めてづくし。本当に遺産でございますー」というや、おなじみのオホホ笑いが飛び出す。この笑いに誘われて、堺も堤もニコニコに。会場全体が微笑ましい空気に包まれた。
そして堺と堤は、本作の試写を(登壇の並び順と同じく)高畑を交えた3名一緒に見たそうで、一色夫妻の姿に感動して「試写中に妻(役の高畑)の手を握りそうになった。隣に堤さんがいらしたので実際には握っていません!」と明かした。このコメントに高畑は「握ってくれればよかったのに」と可愛く応じ、堤は「僕と堺さんも手を繋いで、いっそ三人で手を繋げば、ね」と真面目に述べて、出席者から大きな笑いをもたらした。
映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』(東宝配給)は2017年12月9日[土]より全国公開
映画『DESTTINY 鎌倉ものがたり』公式サイト
公式SNS 映画『DESTTINY 鎌倉ものがたり』Twitter
DESTINY 鎌倉ものがたり(堺雅人主演×山崎貴監督) – 映画予告編・作品情報
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