女優の篠原涼子主演で、東野圭吾著の小説「人魚の眠る家」が実写映画化される。究極の選択を迫られた夫婦を描く感涙のヒューマンミステリーで、篠原の夫役を西島秀俊が演じる。篠原と西島の映画共演は初となる。撮影開始は2018年1月、撮了は2月、11月に公開予定。
離婚寸前の仮面夫婦の元に、ある日突然、悲報が届く。「娘がプールで溺れた―」。愛するわが子は意識不明のまま、医師から脳死を宣告され、その死を受け入れるのか、生かすのか、二人は究極の選択を迫られる。本作で過酷な運命に翻弄される母親役を演じる篠原は「初めて原作を読んだときから、なかなか答えの出ないテーマの作品だと。映画の中で答えを見つけたいと思います」と意気込む。
メガホンを取るのは、『トリック』シリーズや『SPEC』シリーズなど、時代の空気を掴むエンターテイメント作を放つ一方、『明日の記憶』や『天空の蜂』など硬派で骨太な人間ドラマも手掛ける日本映画界の鬼才・堤幸彦。デリケートな配慮も求められる内容ゆえか「心して取りかかります」とコメントを寄せている。
初めて原作を読んだときから、同世代の子どもを持つ親として自分だったらどう向き合うのか? 薫子の様に強くなれるだろうか? なかなか答えの出ないテーマの作品だと、ずっと心の中に残っていました。そんな作品に堤監督、旦那さん役の西島秀俊さんを始めとするスタッフ、キャストの方々と共に向き合えるのは運命かもしれません。映画の中で答えを見つけたいと思います。
愛する子供の命の選択を迫られるという東野圭吾さんの意欲的な作品に、主演の篠原涼子さんと、夫役として本作でご一緒できることが今から楽しみです。初参加となる堤組で、この深い人間ドラマに真正面からぶつかっていきたいと思います。
原作に描かれていることはたいへん難易度の高い内容ですが、それはどの夫婦にも親子にも突きつけられる究極の問題であり、だからこそ挑戦すべき作品だと確信しています。考えれば考えるほど“他人事”ではない。心して取りかかります。
映画『人魚の眠る家』あらすじ
二人の子供を持つ播磨薫子(はりま・かおるこ:篠原涼子)と会社を経営する夫・和昌(かずまさ:西島秀俊)。すでに別居状態の夫婦は、娘の小学校受験が終わったら、離婚することになっていた。そんなある日、二人の元に悲報が届く。娘の瑞穂(みずほ)がプールで溺れ、意識不明になったというのだ。医師からは「脳死」という宣告が下され、回復の見込みはないという。脳死を受け入れ臓器提供を希望するか、心臓死をただ待つのか…究極の選択を迫られた二人は、話し合いの末に臓器提供を決断する。ところが別れの瞬間、娘の手が一瞬動いたのを見た薫子は、娘が死んでいるという現実を受け入れられず、一転して臓器提供を拒否する。そんな娘と妻のためにと和昌は、自らが経営する会社の最先端技術を使い、前例のない延命治療を決意。その甲斐あってか、娘はただ眠っているかのように美しく、肌つやも良くなり、体も徐々に成長してゆく。(2018年/日本映画/日本語/120分)
監督 堤 幸彦 脚本 篠﨑絵里子 原作 東野圭吾「人魚の眠る家」(幻冬舎刊)|キャスト 篠原涼子、西島秀俊 ほか
映画『人魚の眠る家』(松竹 配給)は2018年11月より全国公開
映画『人魚の眠る家』超特報
2018年02月15日 掲載
2018年05月04日 更新[超特報映像]
映画『人魚の眠る家』公式サイトningyo-movie.jp
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