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河瀨直美、映画『Vision』ジュリエット・ビノシュと永瀬正敏W主演

河瀨直美監督が生まれ故郷である奈良県を舞台に、フランスの名女優ジュリエット・ビノシュと俳優の永瀬正敏をダブル主演に迎えた最新作となる映画『Vision』。世界中を旅しながら紀行文エッセイを執筆しているフランスの女性エッセイストが奈良を訪れた際の出来事を描く。

左から永瀬正敏、河瀨直美、ジュリエット・ビノシュ
河瀨直美さん(監督・脚本)

今年のカンヌでジュリエット・ビノシュに出逢い、彼女とともに「映画」を創りたいと思った瞬間から、全ての準備がパズルのピースように次々と奇跡的にはまっていき、カンヌから帰国して 3か月ほどで、ゼロからの企画がこうして立ち上がりました。ジュリエットの映画に対する姿勢とフレームの中の存在感は圧倒的です。彼女もやらなければいけない映画という使命と運命を感じてくれていて、日本の奥深い森に来るのは永年の夢だったと聞きました。これからの撮影が楽しみです。

ジュリエット・ビノシュさん(エッセイスト・ジャンヌ役)

今年のカンヌ国際映画祭で初めて河瀨監督に会い、彼女の存在感に圧倒されました。監督の作品は拝見していますが、作品で彼女はいつも自然に寄り添い、人のことを愛していますね。フランスで河瀨監督の作品は非常にリスペクトされていて、彼女が紡ぐ表現方法などとても独特で素晴らしいと感じていました。私は昔から、日本の、特に地方を訪れてみたいと思っていました。その土地に住んで、その地域の人たちの生活に触れてみることを夢見ていましたが、今回、その夢が叶いましたね。都会では何も感じることができないけれど、こうして人間のルーツに戻るべきだと改めて思いました。今作の撮影で、実はハリウッド映画の撮影に入っていたのですが、自然のタイミングに合わせスケジュールを調整しました。ここ奈良では自然に囲まれた中で最高に贅沢な時間を味あわせてもらっています。神様へのお祈りにも参加させていただき、地球、世界と繋がっていることを再認識することができ、とても感動しました。

永瀬正敏さん(山守の男・智役)

まず再び奈良の地で河瀨監督の世界に浸らせて頂ける事、とても光栄です。今年のカンヌ国際映画祭で偶然にも出逢った3人が、僅か3か月後同じゴールを目指し未来へ向かっている、、、。日本を代表する、フランスを代表する、と言う肩書きにはもはや収まらない河瀨直美監督とジュリエット・ビノシュさんと共に、しっかりとその未来を見つめたいと思っています。

映画『Vision』あらすじ

世界中を旅しながら紀行文エッセイを執筆しているフランスの女性エッセイスト・ジャンヌ。アシスタントの花と共にとあるリサーチのため奈良の吉野を訪れる。杉の木立が連立する山間で生活をしている山守の男・智(とも)は、ジャンヌが山に入ってくるという老女アキからの予言通り、ジャンヌと出会い、文化の壁を超え、次第に心を通わせていく。智と同様、山守の鈴(りん)、猟師である岳(がく)、源(げん)もまた、山に生き、山を守る。ジャンヌはなぜ自然豊かな神秘の地を訪れたのか。山とともに生きる智が見た未来とは?(2018年/日本映画)
監督・脚本 河瀨直美  企画協力 小竹正人  エグゼクティブプロデューサー EXILE HIRO|出演 ジュリエット・ビノシュ 永瀬正敏 岩田剛典 美波 森山未來 田中泯(特別出演)・夏木マリ

映画『Vision』特報


©2018『Vision』LDH JAPAN, SLOT MACHINE, KUMIE INC.

映画『Vision』(LDH PICTURES 配給)は2018年6月8日[金]より全国公開

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