俳優の三浦春馬主演で、人気作家・伊坂幸太郎著の唯一の恋愛小説集「アイネクライネナハトムジーク」が映画化されることが決まったことが11日わかった。三浦は「柔らかな応援歌になるよう、撮影に臨みたいと思います!」とコメントを発表。撮入は4月。オール仙台ロケで撮影を敢行する。公開は今冬を予定している。
三浦春馬主演! 伊坂幸太郎の恋愛小説「アイネクライネナハトムジーク」映画化
監督を務めるのは、リアルで新しい恋愛群像を描いてきたダメ恋愛映画の旗手とも称される新鋭監督・今泉力哉。今回は、原作者の伊坂幸太郎から「映像化できるのは今泉監督しかいない!」とラブコールを受け快諾したという。
原作「アイネクライネナハトムジーク」は「アイネクライネ」に始まり「ナハトムジーク」で終わる6章の短編から成る一冊の本。
この本が生まれるきっかけとなったのはアーティストの斉藤和義だった。元々伊坂が会社勤めをしていた頃、斉藤の「幸福な朝食 退屈な夕食」を聞いて退職を決意し、執筆活動に専念することを決めたという逸話がある。2人の交流は、斉藤が伊坂に “出会い”をテーマに作詞を依頼したところから始まる。
この依頼を受け、斉藤の大ファンである伊坂は、苦手な恋愛モノでも「作詞はできませんが、小説を書くことならば」と短編小説を執筆。これが第1章の「アイネクライネ」だ。これを受けて斉藤は、伊坂の「アイネクライネ」の文章から楽曲『ベリー ベリー ストロング 〜アイネクライネ〜』を制作。この曲がシングルカットされるにあたり、初回限定盤に付属される特典用小説として、さらに伊坂が書き下ろしたのが「アイネクライネナハトムジーク」の第2章となる「ライトヘビー」だった。
この6章の短編の中には、登場人物それぞれに伏線が敷かれ、最終章でそれが回収されるという伊坂ならではの仕掛けがあるのだが、映画でもそれが三浦春馬演じる佐藤という男を中心に展開していく。
「アイネクライネナハトムジーク」という作品に関われること、とても光栄に思います。この作品に登場するキャラクターが過ごす一瞬や、大切な人との言葉のやりとりが人生の音符となり、柔らかな応援歌になるよう、監督をはじめ、スタッフ、キャスト一丸となって撮影に臨みたいと思います!
この映画は “出会い” について、そして “特別ではない人々” の愛や関係性についての物語です。斉藤和義さん、伊坂幸太郎さん、三浦春馬さん、というさまざまな世代の “特別な人” ととともに、どこにでもあるような悩みや、平凡だけど美しい日常を描けたらな、と思っています。楽しみます!
『こっぴどい猫』がとても味わいのある群像劇だったので今泉監督なら、この小説を面白い映画にしてくれるのではないかとお願いしました。自分の小説世界が、今泉さん風に変換されるのが今から楽しみです。三浦春馬さんは僕の別作品『チルドレン』のドラマにも出てくれたことがあります。また出演してもらえてうれしいです。
映画『アイネクライネナハトムジーク』(ギャガ配給)は2018年冬を予定 → 2019年秋より公開 → 2019年9月より全国公開
映画『アイネクライネナハトムジーク』あらすじ
ギターの弾き語りが心地よく響く仙台駅前。大型ビジョンからは、ボクシング世界戦のタイトルマッチに沸く声。「劇的な出会い」を待つだけのボク・佐藤(三浦春馬)は、街頭アンケートを実施中だ。今時なかなか相手にしてもらえない中、珍しく快く応えてくれたのはリクルートスーツの女性。手には「シャンプー」の文字。これって運命?そういえば居酒屋で雇われ店長をやってる親友が言ってたっけ「出会いなんてどうだっていい、後で自分の幸運に感謝できるのが一番だ」って。確かに、そんな彼には分不相応なほど美人の奥さんと可愛い娘がいて、幸せそうにやってる。運命って、奇跡って、幸せって?
斉藤和義「小さな夜」入り – 映画『アイネクライネナハトムジーク』予告編
2018年03月12日
2019年05月17日 更新[主題歌入り予告編|公開表記]
2019年05月21日 更新[ポスタービジュアル]
三浦春馬「宮城県が大好きな場所になりました!」
映画『アイネクライネナハトムジーク』公式サイト gaga.ne.jp/EinekleineNachtmusik
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