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『妻よ薔薇のように』山田洋次監督、素敵なアンサンブルは監督冥利!

山田洋次監督の最新作映画『妻よ薔薇のように』の完成披露試写会が3月22日に開催され、監督をはじめ、橋爪功、吉行和子、西村まさ彦、夏川結衣、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優が舞台挨拶に登壇。山田監督は「素敵なアンサンブルが生まれるのは幸せなこと」と監督冥利を述べた。

山田監督、夏川結衣

本作は、映画『家族はつらいよ』シリーズの3作目。平田家の悲喜こもごもを捉えた、これまでのテーマは、“熟年離婚”、“無縁社会”と続いたが、本作は“主婦への讃歌”となる。

山田監督は、「『東京家族』のメンバーとこれほど長く仕事するとは思っていませんでした」と感無量の面持ち。「素敵なアンサンブルが生まれてくるのを見るのが監督としては幸せなこと。本作でもみなさんが精一杯仕事をしてくれました」と監督冥利だと話す。さらに「(シリーズを撮り続ける中で)長男夫婦には問題があると思った。そこで、今回は日本の社会における女性差別を念頭に置いてつくりました」と明かした。

後列左から林家正蔵、橋爪功、西村まさ彦、妻夫木聡
前列左から吉行和子、山田洋次、夏川結衣、蒼井優

昨今は、“名もなき家事”が問題にあがるなど、家事労働の負担に注目が集まっている。三世代が暮らす平田家でも、専業主婦である長男の妻・史枝役の夏川の苦労は相当なもの。そんな一家の主婦の反乱が描かれていく。「(映画を観ると)考えさせられたり、身につまされたり、ホロリとさせられます」と夏川。

夏川に、夫役の西村から100本の薔薇の花束が贈られた

そして世の主婦の代表として夏川に、感謝の意を込めて、夫役の西村から100本の薔薇の花束が贈られた。また、イベントの冒頭では一部のキャストが客席通路を歩み、深紅の薔薇を観客に手渡しするなど、タイトルにちなみ薔薇づくしの演出となった。

キャストが客席通路を歩み、深紅の薔薇を観客に手渡し

なお、平田家の家長を演じる橋爪からは「(本作を)ご覧になる男性陣は、肩身の狭い思いをすることはありません! 個性的な女性たちばかりですけれど、男からしても女性を笑い飛ばせるものになっています。胸を張ってご覧いただければ」と男性も楽しめる内容であることがアピールされた。

映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』(松竹配給)は2018年5月25日より全国公開

山田洋次監督、素敵なアンサンブルは監督冥利!

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