米林宏昌×百瀬義行×山下明彦、新レーベル「ポノック短編劇場」第一弾を発表!
映画『メアリと魔女の花』を手掛けたアニメーション映画制作会社・スタジオポノックの代表取締役である西村義明プロデューサーが3月27日、新レーベル「ポノック短編劇場」発表会に出席し概要を語った。「短編だからこそできる表現に価値あるものが生まれると考えた」という強い意思と覚悟が見受けられた。
レーベル第一弾は米林宏昌×百瀬義行×山下明彦による
『ちいさな英雄 -カニとタマゴと透明人間-』
「ポノック短編劇場」(英 Ponoc Short Filmes Theatre )の記念すべき第一弾はスタジオジブリ出身者3名の米林宏昌、百瀬義行、山下明彦が手がける3本の短編からなる『ちいさな英雄 -カニとタマゴと透明人間-』(英 Volume 1:Modest Heroes )。各タイトルは順に『カニーニとカニーノ』(15分/7月下旬完成予定)、『サムライエッグ』(15分/7月完成予定)、『透明人間』(14分/4月完成予定)。そして5分程度のオープニングとクロージング映像で構成される。カニの兄弟の勇気、卵アレルギーのある子どもと母親の絆、姿の見えない男のたったひとりの闘い。全篇を通して、小さな涙とやさしさがやがて大きな強さとなっていく様を見届けることになりそう。声を担当するのはオダギリジョー、尾野真千子、田中泯だが、詳細は追って発表となる。
小さなものの中に大事なものがある!
西村氏は、スタジオジブリやディズニー・ピクサーの偉業に触れつつ、「先行きの見えない、この世の中に対して、自分たちが何を提示できるのか?を考えました。そうしてスーパーヒーローでなくても、小さなものの中に大事なものがある!と思いました。一生懸命に生き、自分たちに勇気を与えてくれた、僕らにとっての小さな英雄たちを描くこと」に、アニメーションとしての新たな活路を見出したとほほ笑む。
東宝株式会社の市川南常務取締役は「観客動員数266万人、興行収入32億円超の大ヒットを記録した(スタジオポノックの第一弾長編アニメーション映画となる米林宏昌監督による)『メアリと魔女の花』の打ち上げの際に、西村プロデューサーから短編のご提案をいただきまして、二つ返事で『やりましょう!』という話になりました。公開時期を(興行の激戦である)夏にしたのは西村さんのご希望であり、夏休みに100スクリーン以上の中規模で公開することは、東宝にとっても新しいチャレンジ」であると述べた。
なお、鑑賞料金は現在検討中であるものの、長編鑑賞料金よりは下げる方向だという。
スタジオポノックの理想の製作スタイルは長編と短編を交互に世に送りだすこと。そのためにも、新たな才能や可能性に門戸を開いていくとしており、この「ポノック短編劇場」というレーベルでは決め事は設けず、今後もフレキシブルにチャレンジを続けていく。つまりアニメ畑の人以外が監督・演出に起用されるなど可能性は無限大であるという印象を残した。
企画・制作:スタジオポノック
スタジオポノック・日本テレビ・電通 提携作品
ポノック短編劇場『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』(東宝配給)は2018年8月24日[金]より全国公開
ポノック短編劇場『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』
©2018 STUDIO PONOC
こちらの記事は速報です。
『カニーニとカニーノ』(英題 Kanini & Kanino )(15分/7月下旬完成予定)
『サムライエッグ』(英題 Life Ain’t Gonna Lose )(15分/7月完成予定)
『透明人間』(英題 Invisible )(14分/4月完成予定)
ポノック短編劇場『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』公式サイト ponoc.jp/eiyu
公式SNS Twitter | Instagram | facebook
映画『メアリと魔女の花』ジブリ出身の米林宏昌監督×西村P、覚悟と志を明かす
杉咲花と神木隆之介、魔法は「ぬか漬け」と「片付け」に使う
ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間- [Blu-ray]をAmazonで購入する