俳優の松田龍平が4月9日、勝負の神様で知られる鳩森八幡神社の将棋堂にて行われた、主演映画『泣き虫しょったんの奇跡』ヒット祈願に共演の野田洋次郎、豊田利晃監督、プロ棋士・瀬川晶司五段と出席した。
本作は、将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説「泣き虫しょったんの奇跡」(講談社文庫刊)の映画化。幼い頃から将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司は、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇段できないものは退会」という新進棋士奨励会の規定により、26歳にして人生の目標を失い社会の荒波に放り出されてしまう。一度は夢破れた“しょったん”が周囲に支えられながら、再び夢を実現させるためにアマからプロへひたむきに挑戦していく前人未踏の“奇跡”が描かれる!
松田龍平×野田洋次郎、将棋の神様にヒット祈願!
勝負の神様で知られる鳩森八幡神社の将棋堂にて、奉納されている有名な「王将」の大駒の前で祈願。
その後の会見で、松田は「素晴らしい映画になったので、映画の神様が降りたなと思います。今日は将棋の神様にヒット祈願したので、微笑んでくれたら」とコメント。日本将棋連盟のプロ棋士養成機関「奨励会」に所属していた経験を持ち、本作でメガホンをとった豊田監督は「一人でも多くの人に見てほしい映画になりました」と自信をのぞかせた。
松田は、「瀬川さんがとても正直に気持ちを書いていらっしゃるなと思って、僕もすべて出し切ってやりたいなと思いました」と、作品への意気込みをコメント。松田演じる“しょったん”の親友でありライバルである鈴木悠野役の野田は、「将棋を全く知らなくても“人生の本”としてすごく面白かったし、こんな人生があるんだとびっくりして。『龍平、絶対やったほうがいいな』と思ったし、参加できるのであればぜひ参加したいと思わされました」と、そのドラマ性に強く惹かれていたことを明かした。
公私ともに仲良しでありながら映画初共演となった松田と野田は、互いの印象について振り返った。松田は、「才能が溢れ出ている。ミュージシャンとは思えないというか、逆に役者じゃないからそういう空気感が出せるのかな」と野田を絶賛。そして野田は「僕が参加した時はすでに現場の空気が出来ていたし、龍平もそこに主演として居たし、圧倒されました」と松田の存在の大きさに言及した。
瀬川五段は、本作の将棋の監修も行っており撮影現場にも何度も足を運んだ。松田は、「瀬川さんの教え方がうまくて、将棋の楽しさを教えてもらいました」と振り返り、瀬川五段からも「最初に比べたら遥かに強くなっている」とお墨付きをもらっていた。空き時間もずっと将棋を指していたという野田は「瀬川さんはプロの棋士として孤独な戦いをしていたが、ミュージシャンもずっとひとりで曲を作ったり、似ている部分がある」と意外な共通点についてコメント。瀬川五段も、「対局はひとりでやるしかないが、映画は皆で作り上げていく、チームプレーなところが新鮮で楽しかった」と笑顔で充実した撮影を振り返った。
映画『泣き虫しょったんの奇跡』(東京テアトル 配給)は2018年秋より全国公開
映画『泣き虫しょったんの奇跡』特報
©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社
映画『泣き虫しょったんの奇跡』公式サイト shottan-movie.jp
泣き虫しょったんの奇跡 [Blu-ray]をAmazonで購入する
泣き虫しょったんの奇跡 完全版 (講談社文庫) をAmazonで購入する