役所広司『孤狼の血』の松坂桃李は「頼もしく素晴らしい俳優」

7年前

俳優の役所広司が４月２５日、主演映画『孤狼の血』完成披露試写会に松坂桃李、真木よう子、中村倫也、音尾琢真、阿部純子、竹野内豊、伊吹吾郎、ピエール瀧、江口洋介、原作者の柚月裕子、白石和彌監督と登壇。本作は白石監督と「元気のある作品を作りたい」と臨んだ作品であり、共演の松坂について「頼もしく素晴らしい俳優」だとの印象を述べた。

本作は、暴力団対策法成立直前の広島の架空都市・呉原を舞台に、刑事、やくざ、そして女が、それぞれの正義と矜持を胸に、生き残りを賭けて戦う生き様を描く！

白石監督は「ようやく完成披露のこの日がやってまいりました。命を削る思いでがんばって撮った映画です。（配役は）自分が一緒に仕事をしたいと思う方々に声をかけました。皆さん、本当にいい顔をしていますので、それをご覧いただければ。撮影中の苦労は昭和６０年代の時代設定をどのように反映させるか。でも今となっては充実した時間を過ごせました」などとご挨拶。

柚月氏は「小説を書いた時は、この作品はここまで大きくなると思っていませんでした」と語り、キャストも「白石監督のパワーを感じていただける素敵な作品」（竹野内）、「かなり刺激的な作品」（江口）、「本当に自信を持ってお届けできる作品」（松坂）と渾身作をアピールした。

暴力団と対峙する刑事を演じた役所と松坂。松坂は「警察の役をやったことよりも僕が役所さんのバディを演じさせてもらったことが何よりも宝です。この作品で、役所さんが使っているライターがあるんですけども、それをいただいて（と着衣のポケットから取り出してお披露目）。映画を見たら『うらやましい！』と思ってもらえるでしょうし、濃厚な関係性をやらせてもらえたことが僕にとっても宝物でした」と振り返った。

そんな松坂に対して、役所は「松坂君とは、映画での共演は（本作が）２度目になりますけれども、今回はほとんど一緒のシーンが多かったので、楽しかったです。それに共演者として頼もしかった。すばらしい俳優さんだと思いました」と賛辞を送った。

この日、銀座・丸の内TOEI前の歩道を通行規制して、大型トラックで劇場前に乗り付けてフォトセッションを実施！　タキシードとドレス姿のキャストに大きな歓声が響き渡った。