5月28日、映画『羊と鋼の森』森を感じる試写会舞台挨拶の実施前に、森を感じる会見が東京・新宿御苑「旧御涼亭」にて行われ、主演の山﨑賢人をはじめ三浦友和、上白石萌音、上白石萌歌、橋本光二郎監督が出席した。この日は新宿御苑にて初となる映画の野外上映会が開催されることにちなみ出席者の「初」が語られるなかで、山﨑と三浦は「新宿御苑を初めて訪れた」ことを述べた。野外上映舞台挨拶には山﨑演じる外村の職場の先輩を演じた鈴木亮平も駆け付けた。
文部科学省の特別推薦を受け、先日の天皇皇后両陛下7年ぶりの映画ご鑑賞となり話題となった本作。さらに「自然の中で育まれる感性を大切にしたい」という映画のメッセージに賛同した環境省とのタイアップが決まり、この野外上映会に結びついたという。物語は、家族と森で育った主人公の外村直樹が、ピアノ調律師との出会いから進路を決め、邁進する姿を描いている。原作は、宮下奈都著「羊と鋼の森」(文春文庫)。
野外上映を前に、新宿御苑内にある東京都の歴史的建造物「旧御涼亭」(築91年だとか)にて行われた会見で山﨑は、「僕は今日初めて新宿御苑に来ました。すごく心地よい場所ですね。都会のど真ん中に、こんなに緑豊かな場所があるんですね。緑のあいだからビルが見えるのが不思議ですし、本当に素敵な場所です」と笑顔を見せる。そして「ずっとサッカーをやっていたので、土手の芝生で裸足で練習していました」と自然と自身の関わりを振り返った。
山﨑の師となるカリスマ調律師を演じた三浦は、「生まれが山梨県の山の中なので、マイナスイオンたっぷりですから森は帰巣本能として落ち着きます(笑)」と爽やかに微笑む。そして「ずいぶん長く東京におりますが新宿御苑を訪れたのは初めてです。小学校3年で東京に出てきまして、社宅に住みましたが、広場があり町内会の方を招いて野外上演をしていたので、その思い出と重なります」と語った。
なお、上白石萌音と上白石萌歌は実の姉妹であり、本作で初めての姉妹共演をし、姉妹役を演じている。そんなリアル姉妹を相手役にして、山﨑は「リアル姉妹を相手に演じるのは贅沢です。おふたりは抜群のコンビネーションを発揮されてました」と感謝する一幕も。また、主人公の成長物語を演じるにあたり、共感できる部分があったのか問われた山﨑は「役者の仕事経験しかないので、外村役とすべて重なりました。(自身と)照らし合わせてやりましたが、なかなか上手くいかないこともあるなかで、楽しさだとか、伝えたいことを見つけつつ、やっていけているのかなと思っています」と真摯に話していた。
映画『羊と鋼の森』(東宝 配給)は2018年6月8日[金]より全国公開
©2018「羊と鋼の森」製作委員会
山﨑賢人さんの「崎(﨑)」は正しく表示されない場合があり、代用文字の「崎」としている箇所もあります。
映画『羊と鋼の森』公式サイト http://hitsuji-hagane-movie.com
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