山﨑賢人×三浦友和『羊と鋼の森』初日の「いい話!」とは?
俳優の山﨑賢人と三浦友和が6月8日、映画『羊と鋼の森』初日舞台挨拶に来場し、新人調律師が壁にぶつかりながらも成長する本作の物語にちなんで「人生で背中を押してくれた人や言葉は?」の問いに「いい話(山﨑の言葉)」を披露した。このイベントには、山﨑をはじめ鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌、光石研、三浦、橋本光二郎監督が登壇している。
本作は宮下奈都著の原作を『orange-オレンジ-』の橋本監督が映画化した、主人公の外村直樹の成長物語。
この日は、宮下さんから手紙が寄せられ司会者が代読した。「主演の山﨑賢人さんには美しい容姿ゆえに、役作りの上で不自由なこともあったのではないかと思っていましたが、映画を見てびっくりしました。才能に迷う不器用な新人調律師が一歩一歩と手探りで進んでいく姿がちゃんとそこにあって、きっと山﨑賢人という俳優もこうやって一歩ずつ恐れながら、焦りや不安を抱えながら、コツコツ歩き続けてきたのだろうと感じ、胸が熱くなりました。あなたに外村を演じていただいて、本当に良かったです」。山﨑は時折、目を閉じて感慨深い表情を見せていた。
そして登壇者全員が各自の「人生で背中を押してくれた人や言葉は?」を語った。原作者が山﨑の心情を慮ったように、山﨑自身「僕は友達の言葉です。仕事に悩み「最悪だ!」と言っていた時に、「仕事だけに集中するのは良くない」と励まされ、気持ちが楽になった」ことを挙げた。一通り語ったのち「すごくいい話!」と自画自賛!して微笑んだ。
そして、三浦は「(芸能界)デビューして37年が経つけど、(人生は)いい時もあればよくない時もある。30代の時に、(今は亡き俳優の)地井武男さんから「いい時は誰でもいい顔ができるんだよ。本当にダメな時の顔つきで周りの評価は変わる」と教えられたことを忘れていないと明かした。
さらに、橋本監督は「児童文学「モモ」で知られるミヒャエル・エンデの著書の中で、『(どんなにたくさんのことでも)目の前のことを少しずつ順々にしていけば、いつかは終わるよ』といった内容があります。僕は不器用なので、以前は多くのことを考えすぎてうまく対応できませんでしたが、その言葉を知り一つ一つをすること。本作の『(仕事を極めるために)コツコツと』の台詞と重なる部分もあると思います」と振り返った。
最後に「皆さんの目と心を通して何がか届けば、作った甲斐があるなという思いに昇華する気がします。ひとりの青年の姿と成長を今大変な(状況の)人に観てもらい、背中を押すことができれば」と作品に込めた思いにも触れていた。
鈴木亮平
ただ感動するだけでなく心の深くにしっとりとしたものを残す、とても素敵な映画になりました。
上白石萌音
姉妹共演が決まって、公開はもっと先に思っていたところ今日を迎えてふわふわした感じです。祖父母が観るのを楽しみにしてくれているそうです。
上白石萌歌
素敵な劇場で皆さんとお会いできて嬉しいです。私の宝物のような作品です。皆さんにとっても宝物になれば。
光石研
いつもそうですけど、一人でも多くの人に観てもらえれば。
山﨑賢人「ピアノ」か「時間配分」
鈴木亮平「(和菓子の)あんこの量」
上白石萌音「体内時計(=夜型をなおしたい)」
上白石萌歌「直感型の性格」
光石研「今日の衣装」 (観客にバカ受け)
三浦友和「身体中」
橋本監督「日常生活で声が小さいこと」
映画『羊と鋼の森』(東宝 配給)は2018年6月8日[金]より全国公開
映画『羊と鋼の森』公式サイト http://hitsuji-hagane-movie.com
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