函館の映画館シネマアイリスの開館20周年を記念し製作された、佐藤泰志原作×三宅唱監督による青春映画。『海炭市叙景』、『そこのみにて光輝く』、『オーバーフェンス』に続く、佐藤泰志の小説の映画化4作目『きみの鳥はうたえる』となる。函館郊外の書店員の僕と失業中の静雄。書店員の佐知子も加わり、3人(柄本佑×石橋静河×染谷将太)は夜通し酒を飲み踊り笑いあう。
新鋭・三宅唱監督は原作の骨格はそのままに、舞台を東京から函館へ移し、現代の物語として大胆に翻案した。語り手である「僕」を演じるのは、『素敵なダイナマイトスキャンダル』の柄本佑。友人・静雄役は、若手随一の実力派俳優、『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』の染谷将太。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で数多くの賞を獲得した石橋静河が、ふたりの男たちの間を行き来する佐知子役を透明感あふれる演技で魅せる。3人が過ごす何気ない日常を、かけがえのないきらめきと共に描く。
北海道・函館の映画館シネマアイリス開館20周年記念作品
映画『きみの鳥はうたえる』(コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス配給)は2018年9月1日より新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
8月25日[土]より函館シネマアイリス先行公開
© HAKODATE CINEMA IRIS
映画『きみの鳥はうたえる』あらすじ
函館郊外の書店で働く「僕」(柄本佑)は、失業中の静雄(染谷将太)と小さなアパートで共同生活を送っていた。静雄には離れて暮らす酒飲みの母・直子(渡辺真起子)と、困ると金を無心にいく兄がいるらしい。ある日、「僕」は同じ書店で働く佐知子(石橋静河)とふとしたきっかけで関係をもつ。彼女は店長の島田(萩原聖人)とも抜き差しならない関係にあるようだが、その日から、毎晩のようにアパートへ遊びに来るようになる。こうして、「僕」、佐知子、静雄の気ままな生活が始まった。夏の間、3 人は、毎晩のように酒を飲み、クラブへ出かけ、ビリヤードをする。佐知子と恋人同士のようにふるまいながら、お互いを束縛せず、静雄とふたりで出かけることを勧める「僕」。そして静雄のもとには、母が倒れ入院したという知らせが届く。(2018年/日本映画/2.35/カラー/5.1ch/106分 )
原作 佐藤泰志 監督 三宅唱|
映画『きみの鳥はうたえる』予告編・特報
映画『きみの鳥はうたえる』公式サイト http://kiminotori.com
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