アカデミー最有力候補の呼び声高い映画『アリー/ スター誕生』(原題 A STAR IS BORN )が、第75回ヴェネツィア国際映画祭のアウトオブコンペティション部門に出品され、現地時間8月31日(にワールドプレミアとして世界で初お披露目された。主演のレディー・ガガと監督・主演を務めるブラッドリー・クーパーが参加するレッドカーペット・セレモニーが華々しく執り行われた。
ガガの昨年の活動休止宣言からの完全復活とあって、世界中から数多くのマスコミが集まった。同国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、トロント国際映画祭、サン・セバスチャン国際映画祭と名だたる映画祭への出品が続く。
本作は、ウェイトレスをしながら歌手になることを夢見るアリー(レディー・ガガ)が、世界的ロックスターのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)と出会い才能を見出され、一気にスターダムを駆けあがっていく姿を描く。自分の容姿にコンプレックスを抱えながらも、“等身大の自分”を大事にしながらショービジネスの世界に飛び込んだアリーの“苦悩”と“喜び”に満ちた人生は、歌手として不遇の時代を経てからトップの座に上り詰めたガガの人生そのものということもあり、その演技と歌に早くも注目が集まっている。さらにメイン楽曲「Shallow」をはじめとする19曲もの楽曲はガガとブラッドリーによる映画のための描き下ろし。素晴らしい楽曲の数々がストーリーを彩り、観る者の心を揺さぶる。
レッドカーペットでは、二人は集まったファンに丁寧にファンサービスをしながら、スクリーニング会場へ。ワールドプレミア試写では、ガガ演じるアリーが初めてステージに上がりメイン楽曲「Shallow」を歌うシーンで上映中に34542も関わらず会場から拍手喝采が起きる異例の称賛、上映後にはガガとブラッドリーにスタンディングオベーションで割れんばかりの拍手が起きた。
記者会見の会場(300席)はガガとブラッドリーの話しを聞こうと集まったマスコミで超満員。さらに立ち見でも入りきらず外の会場では100名ほど待機するほどの事態。映画初主演となったガガは、「この作品にはとても美しいストーリーがあり、世界中の人々の心を動かす物語だと思う。そこには愛、人間としてのプライドがあるの。多くの人に観てもらえる機会を楽しみにしているわ。」と作品への自信のほどを語った。自身が演じたアリーのキャラクターついては、「私はあまり容姿に恵まれていなかったから、レコード会社の上層部はわたしの歌を他の歌手に歌わせたがったけれど、私は戦ったの。私は自分のやり方でやりたかった。常に自分の歩む道は自分で決めたかったのよ。そこがアリーと同じところね」とコメントする。
どんな逆境に置かれても“ありのままの自分”を信じ続けるアリーと自身を重ね合わせた。役作りについても「映画のスクリーンテストのとき、ブラッドリーはメイク落としをわたしの顔に置いて、メイクはいらないと言ったの」と明かし、「不安定な状態になるんだけど、でもブラッドリーはわたしの中からそういう“脆さ”を引きだしてくれた。アリーを演じるにあたって、彼はより私を自由にしてくれたの。ここに100人の人がいて、たとえ99人が(自分を)信じてくれなくても、ただ1人の人が信じてくれればいい。それがブラッドリーだったのよ」とブラッドリーに絶大な信頼を寄せた。印象的なシーンでは先述の初めてアリーがステージで歌うシーンを挙げて、「ブラッドリーが“感じるままに楽しんでやればいい”と言ってくれたからそ
うした。まるで人生で初めて歌うような気持ちがして、忘れられない経験だったわ。とてもスペシャルな体験だった」と語った。
また、初監督兼主演を務めたブラッドリー・クーパーは、「ガガを主演にこの物語を撮ることができたことは、とても幸運だった」と断言。「僕が演じたジャクソンは、自らの名声については全く気にかけていない。彼は自分の意志を大事する。そうしてアリーと運命的な出会いをするんだ。」と自信の役柄について語り、「僕にとっての名声は“一瞬にして訪れて去ってゆくノイズ”のようなもの。あとに残るのは孤独。そんなリズムをこの映画にも持たせたかった」と監督として導きたかった作品の方向性について明かした。
映画『アリー/ スター誕生』(ワーナー・ブラザース映画 配給)は2018年12月21日[金]より全国公開
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
映画『アリー スター誕生』公式サイトhttp://starisborn.jp
『アリー スター誕生』歌姫レディー・ガガ映画初主演
レディー・ガガ「ブラッドリー・クーパーを心から信頼している」