俳優の佐藤健と高橋一生が初共演した映画『億男』の完成披露試写会が9月20日に開催された。佐藤は『るろうに剣心』シリーズに次ぐタッグを組んだ大友啓史監督について、「大友組は役者がスパークするチャンスがある」とその魅力を語った。この日は、佐藤をはじめ高橋一生、黒木華、池田エライザ、沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也、大友啓史監督が壇上で顔を揃えた。
川村元気の原作「億男」を大友啓史監督が豪華キャストで実写化。今を生きる人々に「お金とは?しあわせとは?」と価値観を問いかける新感覚マネーエンターテインメント!図書館司書の一男(佐藤健)は、実兄の残した3,000万円の借金のために、夜もパン工場で働きながら返済をしている。ある日、宝くじが高額当選し一男は3億円を手に入れるが親友の九十九(高橋一生)に持ち逃げされ…。
『億男』佐藤健「大友組は役者のスパーク・チャンスがある」
大友監督は「僕は俳優たちを最大の武器だと思っています。楽しんで芝居をする場を用意すると良いパワーを発揮する」と絶大な信頼を寄せていることがわかるコメント。これに佐藤は、「大友組は役者たちが伸び伸びとして、スパークするチャンスがあります。完成作を観て驚いたのはいわゆる“怪演”をしている人が多くて、みんなが対応していて、すごい」と驚きを言葉にした。なかでも「期待して藤原さんのショータイムを見ていたんですけども想像以上でした。お金を払って舞台を見ている気分になりました」と振り返った。
本作について、佐藤は「お金がテーマの映画を作ろうとしてお金について描いた結果、人間について描いてました。きっとこの映画はそれぞれ皆さんが持ち帰って、その後『自分はどうなんだろう?』と考えてもらうタイプの映画だと思います。何か受け取ってもらえたら嬉しいですし、楽しんでもらえたら嬉しいです」と魅力を解説。
そして、佐藤は、「これまで『3億円あったら何に使いますか?』と問われて、1度も自分でしっくりする答えを出すことができませんでした。でも、この映画で一男が出した答えは個人的に大好きです」と、鑑賞前の観客4千名にアピール。高橋も会場をじっくりと見渡し「(本作への)期待度の高さを視覚的に感じております」とにっこり。
そんな佐藤と高橋の二人は初共演ながら、息の合ったクロストークを展開し、来場者を楽しませる。佐藤は高橋について「観たらわかりますけど、高橋さんも怪演されています。(演じた九十九役は)凄く難しいキャラクターなんです、もしも『九十九役をやれ!』と言われたら、(自分は)絶対にできないし、お手上げです」と大絶賛。改めて「飄々(ひょうひょう)とした顔で成立させていらっしゃったので僕は衝撃と感動を受けました」と一気に話す。
すると高橋は「健くんにそんなふうに言ってもらえるなんて」とうれしさを隠さない。それから「今回の健くんはほんとに滑稽です。本当に素敵な一男、僕の大好きな一男をやってくださって、(本来は)華のある人が、あれだけ可愛らしく困ってる感じを出す」と解説しつつ、「今まで見たことがない健さんを観ていただけます!」と強調した。
この言葉を受けて、佐藤は「僕のなかでは、“ダサ面白い”がテーマ。ですけど、妻(役の黒木)に“ダサ面白い”と言われるとちょっとショックです」と茶目っ気たっぷりに語り、その素直な物言いに客席の心をくすぐっていた。
佐藤健さん
思いつかなかったので一番最近ラッキーだと思ったこと。(NHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」とTBS系連続ドラマ「義母と娘のブルース」の2つのドラマに同時期に出演したことで)役柄が違うというだけで棚からぼたもち的に、やたらと評価してもらえる。たまたま同じ時期に放送してるだけなんです。
高橋一生さん
ラッキーなのは、砂漠であることをさせてもらったこと。本職の方でもそういう事はできないそうなのでこれはラッキーだなと。パソコンのデスクトップでしか見たことが無いような風景でした。
黒木華さん
ここで、こうして立てて、自分の好きなことを仕事にできている事はラッキーだなと思います。
池田エライザさん
高校2年生の頃に、福岡から東京に越して一人暮らしをしました。引っ越したお部屋は玄関ドアを開けるとすぐ横に洗濯機が置いてある所でした。引っ越して10分とたたないうちに、思いついて洗濯をしたんですけど、ホースが外れて部屋が水浸しになりました。それを見て一人でゲラゲラと笑いました。人間はこういう時に笑うのだと知りました。アンラッキーな話でした。
沢尻エリカさん
全然思い付かないです。ラッキーやアンラッキーはあまり気にして生きていないですね。
(佐藤さんから)「その顔で生まれてきたことって言えばいいんだよ!」とフォローされると、「うまい、さすが、ありがとう!」と応答。
北村一輝さん
今日は僕のためにありがとう!(大ウケ)財布を拾いました…今持っています。前日に駐車場で落としたみたいで、それに気がつかなくて、翌日足元に落ちた財布を見て、自分のだラッキーと思いました。
藤原竜也さん
1年に一度、宝くじ買うんですけど、これまでラッキーもアンラッキーもないです。
大友啓史監督
学生の頃に紙幣が新しくなって、ボウリング場で、新しい10,000円札を両替したところ、1,000円が10枚だと思い受け取ったのは1万円札が10枚でした。
映画『億男』(東宝 配給)は2018年10月19日[金]より全国公開
©2018映画「億男」製作委員会
写真は改めて追加します。 → 追加しました映画『億男』完成披露試写会フォトギャラリー
映画『億男』完成披露試写会フォトギャラリー
映画『億男』公式サイト http://okuotoko-movie.jp/
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