エッセイ漫画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」(略して「ぼくいこ」)の映画化が決まった。監督は大森立嗣、主人公のサトシ役は安田顕が務める。※本人コメント全文掲載
原作は、作者の宮川サトシが実際に体験した母との最期の日々から葬儀、そしてその後の生活の日々を母親への溢れる愛情をふんだんに散りばめて描き、2013年にWEBマガジン「くらげバンチ」にて連載がスタートしたエッセイ漫画。
監督・脚本を務めたのは、大森立嗣。人間の心の闇を描くことに定評のある監督が初めて挑む“家族の実話”。本作では、人を温かく包み込む慈愛に満ちた作品を作り上げた。
主演を務めるのは、演劇ユニット「TEAM NACS」での活動をはじめ数々の話題作に出演し、硬派な役から個性的な役まで幅広く演じる安田顕。母親の驚くべき愛の深さに気づいていく主人公のサトシを、コミカルかつ心情豊かに熱演!息子思いでパワフルなサトシの母・明子を今村昌平、黒澤明ら名監督が手掛けた作品に数多く出演している倍賞美津子が情感たっぷりに演じる。
さらに、サトシの恋人・真里役には松下奈緒。サトシに寄り添い、時には叱咤する恋人役を温かい眼差しで演じた。振り切れた演技でサトシの兄・祐一をエネルギッシュに演じるのは数多くの映画、ドラマで活躍する村上淳。そして、妻を失い生きる気力を失いながらも新しい人生に踏み出すサトシの父・利明役を名優の石橋蓮司。日本映画界を代表する実力派俳優が集結した。
映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(アスミック・エース 配給)は2019年2月より全国公開
©宮川サトシ/新潮社 ©2019「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」製作委員会
原作を拝読し、淡々としながらも、その独自の目線にユーモアも感じつつ、嘘のない想いに涙しました。ゆるやかな人間賛歌の映画を生みだされた大森立嗣監督に、心より感謝申し上げます。
決して人数の多い組ではありませんでしたが、監督を中心に皆が必死になっている姿を見て私自身作品作りの楽しさを思い出させていただきました。スタッフ・キャストの思いのこもった作品になっておりますので、皆様にもご覧いただきたいです。
初めて映画のタイトルを聞いた時とても衝撃的でした。大切な人がいなくなった時、人は何を思い、何を考えるのだろうか。いなくなってしまった事が悲しい、寂しい・・・けれども、それだけじゃない。そんな思いを優しく包み込んでくれるような温かい作品です。
静かで暑い撮影だった。初の大森組。娯楽としてどうこの脚本を具現化するのか。それにはスタッフそして俳優部の粘りや技量はもちろんふと映画館に入って帰り道になんかあれかな。あれ。とてもいい映画を見たんじゃないかなと思っていただけるような作品に向かってのサムシングを全員で模索していたような現場でした。そのサムシングを皆様ぜひ劇場で感じとっていただきたい。劇場でお会いしましょう。
大森監督とは十数年ぶりの再会となりますが、監督はもうすでに巨匠感を漂わせる風情で、驚かされました。次回お会いした時は、監督『さん』と呼ばなければと思っております。
昨年の夏、岐阜の大垣で映画を作っていました。ちょっと怖いタイトルですが、おバカで、愛すべき家族の話です。安田顕さん、倍賞美津子さんをはじめ、出演者たちの笑顔や泣き顔を未だに思い出します。早く皆さまにお届けしたいです。
映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』あらすじ
2012年・春。30代後半になるサトシは、自分の母と永遠に別れる日が来るなんて思ってもいなかった。子供の頃から病気がちで泣き虫でお調子モノだったサトシは、いつも優しく強い母に救われてきたのだ。そんな母が突然癌を告知されたのは2年前のことだった。それまで母が自分にかけてくれていた言葉を今度はサトシがかける番になる。「俺がいるから大丈夫だよ、お袋は必ず助かるから」。百度参り、修行僧の様な滝行、国産野菜のジュース作り…サトシは母の為にがむしゃらになる。そんなサトシを優しく支えたのは恋人の真里だった。
映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』公式サイト http://bokuiko-movie.asmik-ace.co.jp/
宮川サトシ著「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」(新潮社/BUNCH COMICS)をAmazonで購入する
君の膵臓をたべたい(月川 翔監督) – 映画予告編