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川栄李奈『恋のしずく』被災地・東広島と大杉漣さんを語る

女優の川栄李奈が主演映画『恋のしずく』完成披露舞台挨拶に出席し、映画公開のありがたみや、故・大杉漣さんの想いに言及した。イベントには小野塚勇人(劇団EXILE)、中村優一、瀬木直貴監督も登壇した。

左から中村優一、川栄李奈、小野塚勇人(劇団EXILE)、瀬木直貴監督
©2018「恋のしずく」製作委員会

酒蔵で有名な東広島市・西条で、農大に通う大学三年生の詩織(川栄李奈)が実習先の老舗酒蔵「乃神酒造」で、蔵元の息子・莞爾(小野塚勇人)、厳格な杜氏(小市慢太郎)、不倫に悩む美咲(宮地真緒)との出会いと成長を描く。詩織はワインソムリエを目指すリケジョの大学生で実は日本酒が苦手という設定。

本作のロケ地が、西日本豪雨により被災し廃業の可能性もあるとのことで、スタッフやエキストラとともにボランティアへ駆けつけたという瀬木監督は「気候風土、この土地に生まれ育って幸せだと思っていたあける映画にしたつもりです。西条の景色とともに世界観を楽しみにしていただければと思います」と東広島の魅力を述べた。

川栄李奈と大杉漣さんが飲んだ日本酒は純米吟醸「鯉幟」(720ml 製造元:金光酒造 販売元:酒商山田)
©2018「恋のしずく」製作委員会

本作が遺作となった大杉漣さんについて、息子役の小野塚は「最初の挨拶以降、ほとんど話すことがなく、どうすればいいか小市(慢太郎)さんに相談したところ、『役柄的には対立している親と息子だから、わざと距離を置いているんだよ』と教えてもらいました。演技でもそうでないときにも、背中で語る方でした」と振り返れば、川栄が「私は結構話しましたね。縁側で日向ぼっこしたり、写真をとっていただいたりして過ごしました。撮影中も、自分のこと以上に周りに気を配ってくださる姿が印象的でした」とエピソードを語った。

映画『恋のしずく』のワンシーン
©2018「恋のしずく」製作委員会

酒蔵を舞台にした映画だけに、フォトセッションでは、タイトル入りの酒樽で鏡割りを行った。そして、最後に川栄が「こうして皆さんに観ていただくまでに本当に色々なことがありました。ここでこうして皆さんに観ていただけることが、どんなにありがたいことなのか実感しました。災害があり、ロケをさせていただいた酒蔵も被災したと聞いています。この作品は現地の方々の協力がなければできなかった作品です。作品に関わってくださった広島の方々、スタッフさん、役者さん、大杉さんのたくさん詰まった想いが、スクリーンから皆さんに伝わればいいなと思います」と想いを明かした。

映画『恋のしずく』(ブロードメディア・スタジオ配給)は2018年10月20日[土]より全国公開
※2018年10月13日[土]より広島県先行公開
©2018「恋のしずく」製作委員会

映画『恋のしずく』メイキング


©2018「恋のしずく」製作委員会

2018年09月26日 掲載
2018年10月10日 更新[メイキング映像]

映画『恋のしずく』公式サイト http://koinoshizuku.com/
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